真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『ここにいてはいけない』 (内藤 誼人さん 2002年) といわれても・・・

2012-01-26 | 読書-現代社会
文芸シリーズ
ここにいてはいけない
内藤 誼人【著】
角川書店 (2002/02/20 出版)

著者は心理学の専門家。
畑違いで無理してる感が漂うんだが・・。

ま、これをきっかけに専門家の著作などをひも解く方面に進出していくきっかけになったりすれば、いいのかな。
本書の記述だけで不安を持ったり、安心したりするナイーブさでは、危機には対処できないだろな。

日経ビジネス 2002/02/25号
内藤  誼人 氏[心理学者] 安全な場所などあるのか

1991年の調査と、随分古いのだが、日米国民が何のリスクに敏感かというアンケート調査の紹介があり、今となっては興味深い。
「日米同一尺度によるリスク認知地図」、縦軸に未知性、横軸に恐ろしさ。

KleinhesselinkRosaによる論文に出ているのだそうで、これか。

Kleinhesselink, R. R., & Rosa, E. (1991). Cognitive representation of risk perceptions: A comparative study of Japan and the United States. Journal of Cross-Cultural Psychology, 22(1), 11-28.
ギョーカイでは有名なの?

で、日本人が原子炉事故の恐ろしさを最右翼に挙げているのだった!
その通りになったのだったん。
韃靼人も踊りだす。げ!

この懸念を打ち消そうと、カンケー者は安全神話の普及・徹底にさらに躍起になった…などという経緯があったりするのかな?
単なる邪推だが。
邪推門。

む、そのような名称のブログを開設されておられるご仁が存在する模様。
「スットン卿」みたいだww

閑話休題
原子炉事故について、「確かに恐ろしいものであるが、日常的にビクビクするほど事故が多いわけでもない」と著者が(2002年の本書で)記していることについて、3/11以降の世界を知っているわれらが何か言うことはフェアではないと思うので、言わん。
南面堂だって、過去におこなった言説の当たり外れを検証されると・・・・だしなww

内藤誼人の名言 厳選集
内藤誼人の格言集【名言DB】
名言・格言を吐かれる方なのか

送電線の電磁波被害
送電線はねえ、微妙だわねぇ。

丘陵地に鉄塔がある場合で、高くなっている土地にさらにマンションまたは同様な建物が建っていて、そのなかのある区画は高圧送電線にきわめて近い…というケースを知っているが、どうなのでしょうかねぇ。
電線のほうが先にあって、建物は後から建ったんだろうけど、住まわれている方々、大丈夫かしらと思う件。

東京タワーからの放送電波の強度分布と周辺地域の電磁波リスク
うーむ。

東京タワーの周囲が危ないのであれば、タワーの真下に毎日通っている人なんか、どういうことになってしまうんだろか。
南面堂も、前世紀のある時期、たまには昼飯にタワーまで行ったこともあるくらいの近所にオフィスがあったぞ。

完成が指折り待たれているようなスカイツリー関係のニュースも多い今日この頃だが、そっちはどうなの?
トップ > 新タワーの問題点(2008年8月30日更新)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『いつか王子駅で』 (堀江 ... | トップ | 『あなたも襲われる!!―生き... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書-現代社会」カテゴリの最新記事