沢木耕太郎さん(60歳!)が昔々に書いた公開日記の中でジャーナリズムにおける紋切り型の表現を攻撃していたくだりがあったが、はげしく同感。
徳岡孝夫さんの『覚悟すること』の中でも「事実を報じるとは」という章で、cliche(常套語)の使用を戒めている。
かけだしの新聞記者時代に叩き込まれたそうだ。「警察は鋭意捜査中」などという記事をM新聞支局の見習い記者が書くと、デスクに「どれくらい鋭意なんだ?」などと突っ込まれ、答えが具体的でないとばっさり切られた、と。
(この章は、1994年の新聞週間に際して産経新聞夕刊に連載されたインタビュー改題の由)
紋切り表現(常套語)といえば、南面堂は子供の頃新聞でよく見かけた「青い目もワンダフル」という見出しを思い出す。
いったい何のこと?と親に聞いたのだろうと思うのだが、
日本の祭りや伝統行事などを伝える記事で、「やってきた青い目の外国人観光客も“スバラシイデスネ”と感激していた」というような意味で使っていたようだ。
我が家で購読していたA新聞(例のAシンブン!)でしばしば見た記憶がある。
こうして書いていても、ああ恥ずかしい・・。
見るたびに「またかよ。しょうがねえなあ」と子供心に思ったものだった。
三丁目の夕日の少しあとくらいの話。
徳岡孝夫さんの『覚悟すること』の中でも「事実を報じるとは」という章で、cliche(常套語)の使用を戒めている。
かけだしの新聞記者時代に叩き込まれたそうだ。「警察は鋭意捜査中」などという記事をM新聞支局の見習い記者が書くと、デスクに「どれくらい鋭意なんだ?」などと突っ込まれ、答えが具体的でないとばっさり切られた、と。
(この章は、1994年の新聞週間に際して産経新聞夕刊に連載されたインタビュー改題の由)
紋切り表現(常套語)といえば、南面堂は子供の頃新聞でよく見かけた「青い目もワンダフル」という見出しを思い出す。
いったい何のこと?と親に聞いたのだろうと思うのだが、
日本の祭りや伝統行事などを伝える記事で、「やってきた青い目の外国人観光客も“スバラシイデスネ”と感激していた」というような意味で使っていたようだ。
我が家で購読していたA新聞(例のAシンブン!)でしばしば見た記憶がある。
こうして書いていても、ああ恥ずかしい・・。
見るたびに「またかよ。しょうがねえなあ」と子供心に思ったものだった。
三丁目の夕日の少しあとくらいの話。