真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『地政学リスク―歴史をつくり相場と経済を攪乱する震源の正体』 (倉都 康行さん 2016年)

2016-08-03 | 読書-現代社会
地政学リスク―歴史をつくり相場と経済を攪乱する震源の正体
倉都 康行【著】
価格 \1,944(本体\1,800)
ダイヤモンド社(2016/04発売)

倉都 康行:日経ビジネスオンライン

マーケットの視点から。

第1章 直撃された資本市場

1 原油価格と金融市場の因縁
2 イラクのクウェート侵攻が与えた衝撃
3 “油”をめぐる歴史は繰り返される
4 石油にまつわる新たな波乱要因
5 ポスト・オスマン帝国の混迷は続く

第2章 地政学と市場経済の歴史

1 欧州地政学と資本センターの変遷
2 第二次世界大戦と通貨システムの変貌
3 東西冷戦とドル不安の台頭
4 中東不安が呼ぶ原油と市場の混迷
5 香港の中国返還と市場将来像の不安
6 中南米と金融危機の反復
7 ソ連崩壊と社会主義の敗北
8 9.11同時多発テロと金融システムの動揺

第3章 地政学リスクの類型化

1 宗教対立に潜む経済問題:資本主義の爪痕
   経済力はカトリックよりプロテスタントに軍配?
   キリスト教 VS イスラム教
   イスラム社会の内部対立
   疎外視されるユダヤ教
   アジアにおける宗教対立

2 民族意識と経済の論理:国家主義との抗争
   クルド人の苦悩
   カフカースの悲劇
   チベット民族とウィグル民族
   孤立する北朝鮮

3 イデオロギー闘争:西欧型資本主義への挑戦
   1917年のロシア革命
   計画経済の破綻
   中国の登場
   国家主義的資本主義の挑戦

4 民主化運動と経済意識:市場経済への渇望
   踏みにじられたプラハの春
   民主化を潰した天安門事件
   悲喜こもごもの東欧の民主化運動
   アラブの春はプラハの春と何が違うか

5 環境破壊と金融市場:資本主義との相反
   忌まわしい原発事故
   悩ましい温暖化ガス
   PM2.5という恐怖
   シェール革命の行方

第4章 米国が複雑化させる現代地政学リスク

1 EUが抱え込んだ諸問題
   ギリシャのロシア接近
   対トルコ戦略で手を結ぶキプロスとロシア
   ユーロ売り圧力になる難民急増
   英国のEU離脱論で始まったポンド売り

2 中国が引き起こす軋轢
   南沙諸島をめぐる攻防
   尖閣諸島周辺の領有権争い
   緊張感高まる中台関係
   AIIBの景色を一変させた英国の決断

3 復活するロシアの強硬姿勢
   答えの出ないウクライナ問題
   シリアへの介入
   トルコとの軋轢
   中ロ接近時代

4 不透明感の強まる中東
   エスカレートするIS問題
   シリア内戦の実態
   原油価格は反転するか
   イランの復活
   サウジ王家の苦悩

5 アメリカ大陸の地政学
   米国内の外交リスク
   メキシコの内政不安
   凋落するブラジル
   疲弊するアルゼンチン

第5章 地政学の「ブラック・スワン」

1 サウジ王家の崩壊リスク
2 プーチン大統領の失脚リスク
3 中国共産党の弱体化リスク
4 ドイツ求心力の後退リスク
5 日本の地政学リスク

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『オトナ婚です、わたしたち―... | トップ | 『軍事大国ロシア―新たな世界... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書-現代社会」カテゴリの最新記事