1 四六億年前に何が起きたのか(初期地球と原始地球―地球の出発点を決めるのは難しい;地球四六億歳の根拠/そんな単純ではない惑星のでき方 ほか)
2 地球の水はどこから来たのか(水惑星と岩石惑星を分ける境界線;地球にあるはずのない水が大量にある理由 ほか)
3 地球コアが地球の起源を解くカギ(地球科学の大前提;消えたシリコンはどこに ほか)
4 生命が生まれる場とはなにか(地球生命の起源;代謝という生命の装置 ほか)
5 生命誕生の条件と初期地球(大陸と海を共存させるのは難しい;観測事実は想像を超える ほか)
電子版岩波科学ライブラリー
できたての地球 - 生命誕生の条件
5 生命誕生の条件と初期地球
生命誕生のタイムスケジュール(p107~)
が興味深い。
生命誕生にどのくらい時間がかかるか?について、温泉が湧く場所、海底の熱水噴出孔、干潟など、その場所での存続はせいぜい千年程度ではないか。
そう考えると、生命誕生まで千年もかからなかったのではないか。
だとすると、実は生命はあちこちで誕生したが、激しい環境変動を生き延びた、適応能力に富んだわずかなものだけが生き残ったのでは?
という論は、説得力がある。
金井三男さんによる書評
書評: できたての地球-生命誕生の条件 - 星ナビ.com
ELSI初代所長としての意気込みが語られる場面が多いように感じた。
その中には、その後現在までに解明が着々と進んでいるテーマもあるのだろう。
あと、丸山 茂徳|ELSI先生の画期的な位置付けというか、彼の偉大さというか…
初代所長と所長からのメッセージ|ELSI
2代目所長メッセージ
の専門の違いからは、研究所全体の動向というか、どの部分により重点を置くかなどに関する違いとかはあったりするのだろうか、と思うなどした。
かのオッペンハイマーはロスアラモス研究所初代所長として、当時最大の課題を見事に達成したわけだけど…