目次
第1章 波瀾万丈に生きる(野口英世―一個の男子か不徳義漢か;クレイグ・ベンター―闘うに足る理由;アルバート・セント=ジェルジ―あとは人生をもてあます異星人;ルドルフ・ウィルヒョウ―超人・巨人・全人)
第2章 多才に生きる(ジョン・ハンター―マッドサイエンティスト×外科医;トーマス・ヤング―“Polymath”多才の人;森鴎外(林太郎)―石見ノ人、脚気論争
シーモア・ベンザー―「オッカムの城」の建設者)
第3章 ストイックに生きる(アレキシス・カレル―「奇跡」の天才医学者;オズワルド・エイブリー―大器晩成ザ・プロフェッサー;サルバドール・E・ルリア―あまりにまっとうな科学者の鑑;ロザリンド・フランクリン―「伝説」の女科学者;吉田富三―鏡頭の思想家)
第4章 あるがままに生きる(リタ・レーヴィ=モンタルチーニ―ライフ・イズ・ビューティフル;マックス・デルブリュック―ゲームの達人 科学版;フランソワ・ジャコブとジャン・ドーセ―フレンチ・サイエンティスツ;北里柴三郎―本邦最高の医学者)
番外編 読まずに死ねるか!
文庫版特典 「超二流」研究者の自叙伝
河出文庫版なので、仲野先生の自叙伝もついている。
『細胞工学』の読者と違って当方素人につき、多くの人物について、どのくらい凄いのか、正直有難味がよくわからない。
とはいえ、著者が楽しみながら、ノリノリで書いたのだな、ということは感じられる。
まあ、結構なことで。
なかのとおるの生命科学者の伝記を読む | 学研メディカル秀潤社
『なかのとおるの生命科学者の伝記を読む』で散財する【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
2021年阪大学長選
現職が世界的権威を逆転 阪大総長選の不透明感(1/2ページ)
大阪大学大学院 幹細胞病理学/病因解析学|はじめに
仲野 徹 - HONZ
中味について素人がどうこういう余地はないのは当然だが、日本語の用法に関して一言(重箱の隅)
冒頭の野口英世の項で、「西アフリカで黄熱病に殉死したことに誰もが感動した。」とはこれ如何に。
「殉職」と「殉死」の違いとは?分かりやすく解釈
上掲説明は、殉死について自殺としているが、「風習だからと本人の遺志に反して殺害されて合葬される」なども考古学的に、また歴史上あったようなので、厳密さは欠いた説明ではある。
殉 | 漢字一字 | 漢字ペディア
「殉」が「したがう。主人などのあとを追って死ぬ」という意味。
殉死の「死」は主人などの死。
殉職は、ここから派生して「職務に殉じる」。
つまりね、原文だと、「黄熱病様というご主人に仕えていた野口が、その黄熱病様の死去に伴い、(黄泉の国でもお仕えできるように)お供するために死を選んだ」といった意味になるわけよ。
近年、メディア等でも時々聞く誤用なんだが、出版社がチェックできないのも情けない。