真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

インド残酷物語 世界一たくましい民 池亀 彩

2021-12-23 | 読書-現代社会
インド残酷物語 世界一たくましい民 - 集英社新書

「『インド残酷物語 世界一たくましい民』」の記事一覧

『インド残酷物語 世界一たくましい民』池亀彩 本書への思いとは「生活の哲学を集めて」(Book Bang) - Yahoo!ニュース

社会の現場にぐっと入り込んで人々の本音をしっかり掬うのは、男性よりも女性の調査者が優れていると思うなど。
チョンキンマンションのボス・・・もそうなんだけど。

ところで、思い出したんだけど、日本語メディアでどう紹介されたのか、されなかったのか分からんけど、
2013年、ニューヨーク駐在のインドの女性外交官(副総領事)のところで雇われていた家事使用人のインド人女性が、雇い主から虐待され最低賃金をはるかに下回る僅かな給与しか払われていないと訴え出て、当該外交官が逮捕されるという事件があってだね。
副総領事だが本件は不逮捕特権の枠外とかいう事で、VISAの虚偽申請容疑で当局に逮捕されるわ、インドのメディアは逮捕時の扱い(身体検査を実施)に大反発するわで、けっこうな騒ぎになった。

事件を伝えるニュースが、何だか奥歯にものが挟まったような、真相に触れないへんてこな報道で不思議に思っていたところ、当該外交官がダリト出身で差別撤廃政策で登用されて活躍中の人物だと伝えた報道で疑問が氷解したことがあった。

いくらご本人がカーストの呪縛から離れてご活躍といっても、彼女の家で家事使用人をやろうという女性は、上位カースト出身者はやはり無理なので、どうしても同じ層の出身の方になるよね。
なので、エリート外交官女史は、「あなたに払う給金はインド国内のあなたの層が受け取る対価を基準としたもので十分でしょ」と考えたのでしょうなぁ。
インド側は、こんなことで差別撤廃政策(の建前?)の象徴でもある優秀な女性のキャリアに傷をつけるわけにはいかないと考えたのか知らんけど、護る。
現在は大使級にご栄進だ。

Manhattan U.S. Attorney Announces Arrest Of Indian Consular Officer For Visa Fraud And False Statements In Connection With Household Employee’s Visa Application

Devyani Khobragade - Wikipedia

Devyani Khobragade incident - Wikipedia

Timeline: Case of Indian diplomat arrested in New York

Arrest, strip-search of Indian diplomat in New York triggers uproar

Devyani Khobragade case: A mistreated maid or a profound insult?

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