ご本人から「みてみてみて!!!」(大意)とご紹介賜ったもので、観てみた。
「なぜドラゴン?」
お母様が卒業論文でメソポタミアの動物意匠の研究レポートを書かれていて、その資料が家にあって小さい頃からドラゴンに馴染んでいた。
幻獣系の知識が豊富なお母様から色々聞いたのがベースになっていて・・(あってる?)というお話が興味深かった。
「ペルシア美術にみられ
動物意匠の造形 」
という手書き原稿が羽根の生えた馬様動物の絵と一緒に動画に映るんだけど、それがお母様の論文らしいのだよね。
そうか!
蛇や猫は実際に飼われているらしいので、その子たちがモデルになっているのだろうけれど、実在しないドラゴンは何処から?ということやね。
それは愉快。
西アジア方面などの動物意匠、妖怪・幻獣系といえば、伊東忠太が思い浮かぶわけ。
忠太が親族に送った絵入りはがきなどが豊富に紹介されていて愉快千万。
市販の写真入り絵葉書もあるが、忠太が描いた漫画様のヘタウマ絵のようなイラストが愉快。
忠太は現地の案内人にも強い印象を残したことが、ガートルード・ベルの手記に残る。
明治期日本人の中東探険 シリア・小アジア
日本も訪問したベル女史の足跡
Newcastle University » Gertrude Bell Archive
映画はがっかりだったけどね。
TVで映画:『アラビアの女王 愛と宿命の日々』Queen of the Desert - 真似屋南面堂はね~述而不作
話は変わるが、ドラゴンは実在しないものの、昔はコモドオオトカゲと呼ばれていた連中が、最近ではすっかりコモドドラゴンと呼ばれておるな。
映画の邦題と一緒で、「英語のままカタカナ表記」流行の一環かな?
で、「ドラゴンに噛まれた」という医学論文があると教えてもらったので、見てみた。
著者はネブラスカ大学病院救急科の医師たち。
Case Report
Bitten by a Dragon
2016年の論文で、米ネブラスカ州オマハの動物園の飼育員さん(38歳女性)が檻の清掃中に動物園生まれの体重5kgのメス(コドモのコモドドラゴンね!)に手を噛まれた事故の治療記録らしく、適切な対応によって大事には至らなかったという。
世上、コモドドラゴンは、噛み痕から恐ろしい病原体等々が噛まれた動物の体内に入るので、自分よりもはるかに大きなスイギュウなども倒すことができるのです云々と言われてきたが、このケースではそうでもなかった、という。
(医学的な部分は意味がきちんととれない素人のため、深入りしないけど。)
じつは本人は(いつもお世話になっている飼育員さんを)甘噛みするつもりだったが、脳の機能上の制約などこれありで加減できなくて…だったりするのか、しないのか?
なんてね。
コモドオオトカゲ - Wikipedia
英語版には対人事故事例が紹介されている(上記事故は未記載)。中には不幸な転帰も。
Komodo dragon - Wikipedia
大理石のドラゴンは、急に動き出して(自分を彫ってくれた)彫刻家を噛むことはないだろうけどw
生まれたばかりの赤ちゃんドラゴン(?)の人気は相変わらず高いなぁ。
いよいよ、自家販売サイトで石彫も出品されるそうで、目出度い/愛でたい。