私が住む松山は町の中心部の小高い山の上に松山城がある城下町だ。
その周りを路面電車が走っている。
夏目漱石の小説「坊っちゃん」は松山が舞台だ。
その登場人物達が当時の蒸気機関車を利用したことから
「坊っちゃん列車」の愛称で人々に親しまれている。
坊っちゃん列車は明治21年10月28日の運行開始以来67年間にわたり
地域の経済、産業、文化の向上に貢献したが
列車の電化に伴い蒸気で走っていた坊っちゃん列車は路線上から姿を消した。
そんな坊ちゃん列車が
「松山城築城400年記念」のイベントとの一つとして2002年に復活。
日本最古の軽便鉄道・明治21年
ドイツ・ミユヘン州クラウス社から輸入した1号車を復元した坊ちゃん列車。
明治41年ドイツ・ミユヘン州クラウス社から
最後に輸入した14号車を復元した2両が市内電車の軌道を運行。
と言っても環境の事を考えて蒸気ではなくディーゼルで走る。
が、モクモクと煙まで演出してサービス満点である。
今回写真におさめたのは1両編成の客車のものだから14号車か。
2両編成のは1号車。
普通の電車を幾つもやり過ごし
30分近く粘ってやってきたのがコチラだった。
私はまだ乗った事はないが
冷暖房はなく乗り心地まで当時と同じくしてかなり悪いようだ。
が、車内は木の重量感たっぷりで明治時代にタイムスリップ!