義母が亡くなって6年が過ぎた
命日が9月17日という事で我が家の場合
お墓参りは彼岸前のこの日にする事にしている
12年に渡る義母の介護生活は長かった
脳梗塞の後遺症で右半身の麻痺と失語症になった義母
麻痺の辛さはもちろんだが
失語症はかなりのストレスだったろうと思う
自分の言いたいことが伝わらない
分かってもらえないってのはとてつもなく悲しく腹立たしく孤独だったろうと思う
もともと我慢強い人だった
あの超ワンマン義父に長く仕えてこれたのも義母だからだろう
私は同居を始めて1ヶ月ともたず義父と口論となった
義父はびっくりするくらい自分のやり方を1ミリも変えず
しかもそれを人にも強要する人だった
私が夫と一緒になった時、義父母は80歳くらいだった
年寄りだけの暮らしは心細いからと何度も説得されての同居
同居後も仕事を続けたいと言ったが
義父はそんな恥ずかしいことはやめてくれと言った
この辺で嫁さんが働きに出る家は一軒もないと言った
嫁さんが働きに出ずとも食うぐらいの金はあると言った
仕事をするというのはお金だけの話じゃないと何度も訴えたが無理だった
二言目には「あんたには分からんじゃろうが」と言われた
孫と同じ年の私とは生活時間も考え方も話も合わなかった
義父と私が摩擦を起こすたび、義母が間に入った
一生懸命潤滑油の働きをしてくれた
そういうのが原因で脳梗塞を起こしたのかもしれない
12年の間には
キレイ事ばかりじゃなく数え切れないほどの悶着があった
義母に対する思いも様々で関わり方も人それぞれだから仕方ないが
そういうのがお世話する事以上に煩わしく感じた
手を貸す気ないなら口出すなよ!
って怒鳴りたくなる事も数え切れないほどあった
義母の死後、ご近所さんたちに
「お嫁さんのこと、すごく褒めてたよ」
「自分の娘みたいにかわいいって言ってたよ」
「お嫁さんにみてもらったこと喜んでるよ」
ってたくさん聞かされた
介護がしんどくて義母を怒鳴ったことが何度もある
もう知らない!って無視したことも。。
そんなに褒めてくれてたのに申し訳なくて
お墓参りにいくたび
「ごめんね」と「ありがとう」をつぶやきながら手を合わせている