義母の貼り絵40作目
日中、うたた寝が多い義母
そのせいか、夢と現実がごっちゃになる事が増えた
【その1】
いちご狩りに誘われてるから支度をしろと言う
何を聞いても要領を得ない
とにかく早く行かなくちゃって感じで焦る義母
言い出すと引かない人なので、渋々言うとおりにはしてみるのだが。。。
ちょびパパが黙ってない
初めは話を聞くものの、自分の理解の範囲内を超えるとイラつく
それでも引かない義母
とりあえず玄関まで連れて行き椅子に座らせる
外を見ながらひたすら待つ義母
そのうちしびれを切らし車で連れて行けと言う
「どこへ?」って聞いても答えられない
そのうち、勘違いに気づくのか諦めるのか「部屋に戻る」と。。。
【その2】
お墓参りに行くと言う
義父のお墓だと思って連れて行こうとすると「違う、父親のお墓だ」と言う
「遠いし暑いし今度にしたら?」って言うと
「今日じゃないとダメ」と言いはる
「今日は命日でもないし、もう何年も行った事もないのにどしたん?」と聞くと
「○○さんが来いと言った」と言う
その○○さんが誰なのか聞き取れない
大体、義母の状態を知ってる人が墓参りに来いなどと言うはずもなく。。。
粘る義母に業を煮やしたちょびパパが
「あぁもう分った分った、俺が連れてったる」と義母を車に乗せる
「私は留守番してるから気をつけて行ってらっしゃい」と手を振ると
義母、「全員で行かないとダメだ、一緒に来い」と言う
「宅配便が来るから家にいなくちゃならない」と言っても一緒にと言って聞かない
「じゃあ明日行こう」と言っても「今日じゃないとダメ」の一点張り
ついにちょびパパがキレて「もう行かん!バァさん、一人で行け!」と怒鳴る
義母も引かない
しばらくそっとしておくと怒ったように「部屋に連れてけ」と義母
夕食後、落ち着いた義母に「どして急にお墓参りに行こ思たん?」って聞いてみた
「何の話?」って顔された( ̄◇ ̄;)
失語症の義母とのやりとりはかなりの時間と労力を要する
言葉がスムーズに出ないから義母の言いたい事を理解するにはかなりの想像力がいる
義母自身も言葉が思うように伝わらなくてイラつき焦りパニックになる
かといって「じゃぁ後で落ち着いてから」って言うのを義母は嫌がる
その場を離れると何度もベルを鳴らして呼びつける
義母との持久戦に入る
義母も今年の9月で93歳
これからもいろんな事があるだろう
義母の気持ちを尊重して。。。というのは心がけてるつもりだが
なかなか私たち介護する者の気持ちは尊重されにくい
ちょっと不満を言ったり気持ちのやり場がなくてイラついたりキツク接してしまったり。。。
そうするとすごく悪い事をしてるような気になるし言われたりする
普通の感性を持ち合わせてる人間なら誰しも人に優しくと思ってる
その感性をゆがめてしまう現実もある
気持ちが、生活が、荒んでしまわないよう自分時間を持つ事は大切だ
その時間を持てるだけ私は幸せだなと思う
義母が元気でいてくれるからこそデイやショートに出掛けてくれる
私の倍の年月を生き抜いてきた義母のあっぱれ人生はまだまだ続く
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