中国ドラマ「星漢燦爛」のことについて
少しでも興味がおありの方は参考になるかもしれません。
前のブログ記事は、凌将軍(リンショウグン)役の
ウー・レイ寄りの見方をしていたようです。
ヒロインのニャオニャオ(チャオ・ルース)は
凌将軍(りんしょうぐ/リン・ブーイ)の堂々とした求婚に
絆されたから同意したと、私が少し独りよがりに理解している内容でした。
恋仲だった楼ヤオとニャオニャオの結婚話が無くなり
彼女に予てから想いを寄せていた凌将軍(字名・ズーション)は
自分が娶りたいと名乗りを挙げたわけで
皇帝(文帝)が二人の結婚の命を下すと言う流れでした。
結局高貴な身分の人々は
結婚は皇帝が決めて従うというのがこの時代の決まりです。
今週のドラマ。
楼ヤオとハー・ジャオジォンの結婚のお披露目の席に出席した
ズーション(凌将軍)とニャオニャオ(程小商・チョンシャオション)。
ニャオニャオの座る女性席では
ズーションを好きな王娘子(ワン王女)や楼ヤオの従姉妹や
その他の都の女子たちも臨席していますが
ニャオニャオへのやっかみから
ワン王女と従姉妹は、ニャオニャオが「玉の輿」だとか「色目を使った」とか
果てには、今回のズーションとの婚約成立があまりにも早かったので
ニャオニャオは楼ヤオと「二股」かけていたのじゃないかというような
口さがない中傷をして
自分達は「深窓の令嬢」「礼儀」を知っているから
そんな下品なことはしないと宣い(のたまい)ます。
そのことを耳にした、楼ヤオの兄嫁はズーションにそれとなく伝えたので
憤慨したズーションは、罪を犯した囚人の処刑場さながらに部下たちを隊列させ
女性席にやってきます。
凌将軍がやってきたので女性陣は恐れを成して席の後ろに退きます。
ワン王女は「ここは女家族の席」と言って彼を阻止しようとしますが
流石に程夫人(ニャオニャオの母)も腹に据えかねていたのでしょう。
「礼儀」を振りかざすワン王女に言い放ちます。
ワン王女と楼ヤオの従姉妹の言に、若い娘が男女の艶話に余念がなく
中年の女性たちのごとくだと。 そして
ワン王女の父親の淫行?を暴露されて、王女は恥をかかされる羽目に。
悉く正論を述べてニャオニャオの立場を守り
浅ましい二人を具の音も出ないほどに威圧してやり込めます。
しかしニャオニャオはずっと暗い表情です。
ズーションが持つ「権勢」がみんなを黙らせているのを痛感します。
ズーションと帰宅する馬車の中で憂鬱そうに
この「権勢」は自分のものではないとニャオニャオは言います。
ズーションは「成婚すれば、自分のものはそなたのもの」と言い
彼女の憂いを理解できません。
彼女が持参していた「お焼き」を摘もうとすると
ズーションは、寝る前に食べると胃もたれするからと静止し
ズーションは食べない方が良いという「理由」を言いますが
彼女は物事にはいつも「理由」があるわけではないと言います。
彼女の母が、凌将軍との結婚を危惧した部分が早々に見え隠れします。
ズーションには実母がいますが、父親は訳あって別の女性を娶っています。
滑り込むように嫁に入った継母をズーションは認めていません。
ズーションは軍の秘密裡の仕事のため
結納品を程家(チョン家)に献上する役目が果たせないので
皇帝(文帝)の叔父の、汝陽王(じょようおう)が代わりに程家に出向きます。
汝陽王は程家の庭で、偶然ニャオニャオと遭遇し会話を交わします。
ニャオニャオは、ズーションとの婚約が自分の思いと違う。
世の人は、自分は玉の輿だと言うけれど
ズーションが私を娶ることは立場は私と同じで
何故男女が同じように並ぶことができないのか。
汝陽王が、孫娘のために自分とズーションの結婚をぶち壊しに来たのだったら
そうしてほしいと訴えますが
ズーションのことを子供の時から見てきている汝陽王は
ニャオニャオが肝の据わった女子と見て、彼の結婚相手に相応しいと思ったか
彼女の訴えに乗せられるものかと笑いながら
「聘礼品(結納品)は確かに届けたから」と言って去っていきます。
汝陽王は孫娘に
「お前とは頭が数段違う。諦めて別の男に嫁ぐか出家しろ」と言います。
何やかやと、ニャオニャオとズーション(凌将軍)の婚約は、前途多難な雲行きです。