8月の酷暑の中、マンションの部屋ではエアコンが効いているのに
歳のせいだけではない体の怠さで
同級生に頼まれている7、8曲の歌や、9月と10月だけ臨時に頼まれている
ほそみっちゃんの教えているシルバーコーラスの伴奏。
そして慶子さんとクリスマス会で弾く連弾曲の合わせなど
いっぱい宿題が溜まっているのに、気力が出ませんでした。
昨日はお昼過ぎから、妹の車で、40分ほどかかる母(94歳)の施設に行ってきました。
私たちを見ると母は急に泣き出しました。
妹曰く「あっちゃん見たから泣き出した」と。
もっと頻繁に来てあげないとと思いつつも、私は駅近引っ越しを機に車を処分し
遠方に出る時はレンタルかカーシェアの予約を取らねばならず
前の家の時のようにすぐ車で出発という風にはできません。
施設に毎月来られるお医者さまから、母の健康状態についてのお話があるというので
妹は9月初めに来てますが、私は3ヶ月ぶりぐらいの訪問。
最近食欲がなく、出されたお料理も全く口にしてくれないので
2日に1回ぐらいの間隔で、栄養成分を点滴して下さっています。
しかし、体へは徐々に吸収するのが減ってくる「老衰」という状態。
点滴を止めたら母は1週間で命が尽きてしまう状況とも。
点滴を続けるか止めるかどうしますかという究極の選択。
勿論、点滴は続けて頂くようにお願いしました。
今のように施設入居や病院入院、或いは在宅介護で
定期的に医師やヘルパーさんが来て下さるという時代でなかった時は
病気で入院以外は、自宅で自然に死が訪れて看取るというのが普通でした。
母は私のように持病もありませんが、90歳以上まで生きながらえるという
今の時代は幸せなんだろうか、、、、
母から「延命処置はしません」という書面をもらっています。
昨日はいつもよりかなり体の調子が良かったようで、ベッドに横になりながら
時々背中にクッションを噛ませて座ってみたりしながら
頭はしっかりしているから、饒舌におしゃべりする母に別れを告げ
妹と二人で覚悟を抱いて帰宅しました。
自分もいずれ通る「老いの道」です。