この会を主催・企画してくれているのは、音楽仲間で「コーラス花座」にも
伴奏ピアノで来てくれているおたまちゃんこと敬子さんですが
彼女は「デュオ・ショコラ」というピアノ連弾でも活躍されていて
結成から10年以上になるそうです。
この「お楽しみ会」のしょっぱなで「ショコラ」の演奏がありましたが
彼女は私より6年もお若いですが、そろそろこの活動も
終わりにするというようなお話でした。
ショコラ演奏のピアノ連弾曲
『山寺の和尚さん』(片山陽子編曲) 『デカリシモ』(ピアソラ)
※Decarisimo(デカリシモ)とは「とてもデカロ風に」という意味だそうで
1920年代後半に活躍したフリオ・デ=カロ楽団をイメージした作品。
ピアソラの作品にはシリアスで激しい印象がありますが
この曲は非常に明るく軽快で、タンゴ黄金時代の到来した
華やかかりし時代を彷彿とさせます。
フリオ・デ=カロ(Julio De Caro)はクラシック系の音楽一家に生まれた
バイオリン奏者・作曲家で、従来の曲に大胆なアレンジを施した
華麗な演奏で一世を風靡しました。(よそ様のところから拝借しました)
※ピアソラについて(1921年3月11日 - 1992年7月4日)
アルゼンチン出身の作曲家でバンドネオン奏者。
それまでのバンドネオンのアンサンブル形式の演奏スタイルを
一人か二人で演奏するスタイルに変えた演奏者でもあり
タンゴを元に、クラシック、ジャズの要素を融合させた
独自の演奏形態であるTango Nuevo(新しいタンゴ)を産み出した人で
日本でも近年、彼の作品を演奏するアーティストが非常に多い人気の作曲家です
(ウキペディアから要約しました)
もう一つは、前半で「蘇州夜曲」を歌ったほそっちゃんが、後半で歌った作品。
オペラ「ルサルカ」(A・ドヴォルージャーク作曲)という
全3幕のオペラの中の第1幕で歌われる有名なアリア「月に寄せる歌」です。
<あらすじ>
森の奥にある湖に住む水の精ルサルカはある日人間の王子に恋をします。
魔法使いに人間の姿に変えてもらうのですが、これには条件があり
人間の姿の間はしゃべれない。もし恋人が裏切った時には
その男とともに水底に沈むというもの。
美しい娘になって現れたルサルカを見初めた王子は
彼女を城に連れて帰り結婚しますが
結婚の祝宴でも口をきかない(きけない)ルサルカを
冷たい女だと不満に思った王子は
祝宴にやってきた外国の王女に心を移してしまうのです。
祝宴の中で居場所をなくしたルサルカが庭へ出ていると
水の精によって池の中に連れ込まれてしまいます。
連れ去られたルサルカに魔法使いは
元の姿に戻すには、裏切った男の血が必要だと語りナイフを渡すけれど
そんなことはできないと彼女はナイフを捨ててしまいます。
ルサルカを探してあてた王子は、森の妖精たちから自分の罪深さを言われ
絶望の中でルサルカを呼び、王子は彼女に抱擁と口づけを求めます。
それは王子に死をもたらすのだとルサルカは拒むのですが
「この口づけこそ喜び、幸いのうちに私は死ぬ」と答える王子の願いを拒むことはできず
ルサルカは王子を抱いて口づけ暗い水底へと沈んでいきます。
悲しく辛い結末のお話です。
「お楽しみ会」の帰り、この会に出演したほそみっちゃんの妹さんから私に
来年は、シューマン作曲/リスト編曲「献呈」(Widmung、君に捧ぐ) を
弾いてほしいとリクエストがありました。
「ミルテの花」というシューマンが1840年に作曲した歌曲集の中の
第1曲目が『献呈』で、これをリストがピアノ曲に編曲しています。
「ミルテの花」は
この年に結婚した10歳年下のクララ(当時20歳)に捧げられた愛の歌曲集なのです。
「ミルテの花」は、日本ではギンバイカ(銀梅花、銀盃花)と呼ばれ
結婚式の飾りや花嫁のブーケなどに使われるので
「イワイノキ(祝いの木)」の別名があるそうです。
1曲目「献呈」の歌詞和訳
あなたは私の魂 私の心
私の無上の喜び 私の痛み
あなたは私の世界 私が生きる場所
私の空 私が漂う場所
ああ あなたは私の墓 そこに
私の悲しみを永遠に葬った
私の無上の喜び 私の痛み
あなたは私の世界 私が生きる場所
私の空 私が漂う場所
ああ あなたは私の墓 そこに
私の悲しみを永遠に葬った
熱烈な愛の告白ですね~。
リストがピアノ曲に編曲していて人気の作品で
以前ピアノの同門の先輩が弾いていて
いつか弾きたいと譜面は取り寄せていたので
来年は絶対これを弾きたいと思っています!