中国ドラマ「星漢燦爛」の二人は今後どうなっていくのか?
27話「本当の気持ち」は、両親からシャオシャンへの助言が
両親ならではの経験と愛情からの言葉で、心に沁みてくるようでした。
ニャオニャオと婚約した凌将軍リンブーイ(字名ズーション)は
ニャオニャオの程家の人々と打ち解けたいという一心で
程家の保安のために、程家屋敷に部下の兵士たちを警備に当たらせ
軍と同じような鍛錬を毎日課して、流石に両親も兄たちもヘトヘトになっています。
ズーションが程家に鍛錬を課すことに我慢ならないニャオニャオは
夜に萋萋(チーチー)の所で飲み明かし、泥酔した彼女は
迎えにきて負ぶったズーションの背中で大暴れするし、何度も嘔吐し
その汚物の処理やら着替えまで彼がやり
その後も彼女が眠っているのを、一睡もせず見守っていたというのを
翌朝侍女から聞かされます。
そんな自分の失態を知らずに、構いすぎる彼に
「あなたがいないのが一番良い」と言ってしまい
「わかった、去ろう」と言って彼は出て行ってしまいます。
上がり框には、熱が篭らず一年中快適に履くことができる
大蛇の皮で作らせた履物も置かれています。
ズーションとの結婚に躊躇しているように見えるニャオニャオに、父は
「ニャオニャオを置いて遠征したことで、程家の暮らしも地位も安定した。
ニャオニャオの望まない結婚なら、職を辞して田舎に帰り田を耕そう」と。
母も言います。
「結婚は判断を誤ると一生不幸。あなたが気にそぐわないなら
辞職してでも縁談を断ってあげる。
しかし、結婚は想像とは違う。他の男でも違うことは多々ある。
私たち夫婦も色々のことがあって、ようやく穏やかな今の生活がある。
リンブーイは、あなたを好きだから甘やかすのではないか?
彼のすることに非はあるか?」と。
ニャオニャオは、彼が置いて行った履き物を見つめながら
彼と遭遇したこれまでの出来事を思い返します。
命賭けで自分を助け出してくれたことや、彼に刺さった矢を抜いた後
悪夢を見ることになるから、逆賊たちの処刑を見ないようにと助言してくれたこと。
宮廷の姫君たちの嫌がらせの時も、駆けつけて守ってくれたことなど。
チーチーと飲んだ時に彼女からも言われます。
何をしても嫌いな人は嫌い。何をされても好きな人は好き。
リンブーイがすることを嫌いじゃないのじゃないか?と。
彼女は自分の心に問うてみるのです。
そして意を決して「私は嫁ぎます」と両親に告げます。
他所でこのドラマについて書かれている内容によると
ズーション(凛不疑)は子供の時に、策略に寄り実父を殺されていて
復讐心を抱き、仇討ちをやり遂げることだけを心に秘めながら生きてきました。
このためニャオニャオとの結婚も色々と難航するようです。
ドラマが終わると流れるこの主題歌「月生滄海」は
ニャオニャオの気持ちを歌っているのか心に響いてきます。
單依純という歌手が歌っています。
狼煙(のろし)が上がり霜雪も落ちる
かつての癒えぬ傷を覆うかのように
光に背を向けるあなた その瞳には星河が宿る
歌を口ずさむ私に 日月(じつげつ)が返事する
眉間に隠された燦爛(さんらん)とした輝き
俗世に揉まれては燃え上がる
崑崙(こんろん)の山脈と彼岸は
誰のために震撼(しんかん)するのか
滄海(そうかい)よ 目を覚ませ
山脈のごとく並ぶ 石碑たち
ともしびのある所 微辞あり 狭く険しき門も 高き志は閉ざせず
人生とは苦難の連続 それを糧に未来を示す
あなたと私は 結ばれる定め 一片の星海
真摯(しんし)な心を持てば 平凡なこの身も輝く
平凡なこの身も輝く