〜かたることばが歌になる風になる〜

コーラス花座コンサート終わる ②

「先輩はソプラノです❣️」と叱咤激励?されて「花座」で歌うようになって、来年1月で丸3年。
発声の理屈はわかっていても、ついつい張り切って歌う内に喉に来ていて出なくなったり、終わったら声が枯れている。
ピアノ科としてはそれなりに声が出て声量もある方かと自負してはいたが、自分にとっての楽な音域で、そこはあくまで専門外だから素人同然の発声をしていた。
ほそみっちゃんに手ほどきを受けて、ソプラノの声域の何かが少しずつ理解できるようになって、私は声楽家でもないのに、歌い手とは体調管理が重要だと痛感するようになった。
花座に入りたての頃は、上のドあたりのメロディーが続くといつも声が持たなくて出なくなり、口パクしたこともあった。
鼻に息を流しながら頭の方に声を抜く、扁桃腺のある位置の手前の上顎のあたりに息を当てて出すと、すっとクリアに軽く声が出るのがわかる。これができたりできなかったりの繰り返しだった。

コンサートは3ステージで曲数は20曲足らずだが、普段の練習は繰り返して何回も練習するので声が持たない。
本番ではそれぞれ1回しか歌わないが、それでも上のC,D,E(ツェ,デ,エ・ドレミ)あたりは良いが、FやFis,G(エフ,フィス,ゲー・ファ♯ファ,ソ)などの高い声を出し続けることはできるのだろうかと、徐々に不安になって来ていた矢先ソロのご指名(*☻-☻*)
歌うフレーズはトータル1分ほどなのだが、私はいっぱしの声楽の人のように、体力、声、練習方法、喉の管理まで考えるようになった。

ピアノ伴奏をしてきて、歌う人たちの苦労に想像も及ばなかったことを今更のように実感していった。
頬骨をあげて口の両脇に割り箸を突っ込むと自然に喉を開くことになる。割り箸を抜いてその口の開き方のまま、自分の声を確認するために壁と壁の隅っこに向けて発声してみてと言われて、ご近所さんに聞こえないよう、滑稽だが私は押入れに顔を突っ込んで発声する。自分の声がよく返ってくる。
喉が疲れないよう本番まであまり歌わないのが得策だと思うが、前日、当日リハーサルにも声は出す。
加減してと思っても気がつくと出している。そんなこんな悩みながら本番となった。

しかし、2週間ほどずっと試行錯誤しながらやっていく内に、息の当てる位置が決まってくるようになって、気がつくと、喉に落ちないですっと抜いて高い声を出し続けることができるようになっていた。

ソロの部分はそれほど高音域ではないので楽で、ホールの音響効果の助けもあって声が柔らかく響いているのが聞こえた。標準語が喋れるようになった時のイライザの高揚感に近い気持ちだったかもしれない。とても幸せだった。


活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「コーラス花座」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事