このところ中国ドラマばかり観ている。
「ハンシュク」は後漢中期の時代背景として描かれている。
「漢」は前漢(紀元前206年~紀元後8年)と後漢(25年~ 220年)の二つの王朝。
北方異民族の侵入に悩む後漢の中期。
主人公班淑(はんしゅく)は、幼少から父班超(はんちょう)の庶子として
父のもとを離れ西域(草原)で育つ。
大きくなってから父の居場所がわかり、父に会うため旅に出るが
大きくなってから父の居場所がわかり、父に会うため旅に出るが
再会前日に父は病死していた。
母が異民族ということで、名門の班氏一族には身分を認めてもらえなくて
彼女は、宮中にあるという、班超が娘・班淑について記した書物
母が異民族ということで、名門の班氏一族には身分を認めてもらえなくて
彼女は、宮中にあるという、班超が娘・班淑について記した書物
『西域記』を手に入れて、一族に身分を認めてもらおうと考え
皇族・貴族の子弟のために設けられた「内学堂の教師・女傅(じょふ)」として
宮中に入る。
よそからお借りした画像
彼女が赴任した内学堂は、高官の娘の、小学生、中学生ぐらいの女子を集めたところで
この時、子供たちは好き放題している無法地帯のような教室だった。
最初はハンシュクの授業にも言うことを聞かず、いろんな嫌がらせもする。
現代劇によくある教師いじめだが、そこは「豪快」で「男気」と「正義感」のある
彼女ならではの、奇想天外な発想で行う授業が、次第に生徒たちの興味につながり
心をつかみ尊敬され慕われていく。
ドラマでは隣国とのかかわりや、皇太后の心の葛藤などと、男女の恋愛模様と
モンゴルあたりの地域の民族衣装、民族の顔立ちの違いなどもあり
中国大陸がいかに広域で壮大かを思った。
顔立ちもずいぶん違う俳優陣で、エキゾチックな魅力に惹かれながら
楽しく見ることができた。
ここに登場する皇太后「鄧太后」は実在の人物。
勉強家で、その政治、特に節約・倹約につとめたことが評価をされている。
劇中では厳しさ・優しさを併せ持った優れた人物として描かれているが
ある軍人と彼女の禁断の愛のエピソードを通し、女性としての生身の
ある軍人と彼女の禁断の愛のエピソードを通し、女性としての生身の
人間的側面をも描いていて、規制はあるのだろうけど、時代背景によるのか
開放的で西洋的な描き方には少し驚いている。上海の撮影所のようだ。
韓国時代劇ドラマにもよく出てくる「宦官(かんがん)」という役職がある。
「宦官」は、男子禁制の後宮に出入りできる去勢された男性のことで
後宮と外とのやりとりを行う上で重用されており、わいろを受け取って
「宦官」は、男子禁制の後宮に出入りできる去勢された男性のことで
後宮と外とのやりとりを行う上で重用されており、わいろを受け取って
いろんな陰謀の手助けもしたりする連絡役として重用され
最高権力者と官僚たちの勢力増長に拍車となり
政治腐敗につながっていくようだ。
やがて、地方の農民たちの憤懣による「黄巾の乱」という一斉蜂起を招き
「三国志」で描かれていた時代へと推移していく。
今回図らずも、中国の歴史の一部、時代の流れを調べてみる機会があった。
CSチャンネルのドラマ「三国志」を今日から観る予定にしている。