ショパンの定番曲「ノクターン2番 OP.9-2」を録音してみたので
アップした。
しかし、この曲はピアノ科の生徒が練習するには音楽的に内容が薄い。
癒やしになるバックミュージック的な作品かな。
昨年丁度今頃、横浜に住む高校音楽科から大学まで一緒だった同級生に頼まれて
大阪の「特養」での音楽ボランティアでこの曲を弾いた。
学生時代どちらかというと、私は重厚なカチッとした作品をよく弾かされた。
細かい音を華麗にコロコロと弾けるクラスメイトが羨ましかったが
ピアノでは、同級生からは進度に於いて出遅れていて
力だけで弾くわけではないが、腕っぷしが良かった(?)からか
和音が多く、内容的には構成力を必要とする作品を恩師が選んで下さった。
私は生来怠け者で「定期試験や発表会になると練習する人ね」と
先生からは言われるそんな学生だった(笑)
大学4回生の学内音楽会と恩師のピアノ発表会で、リスト作曲の
「ピアノ協奏曲第2番」の2楽章部分を省いた形の作品を弾かせて頂いたことがある。
リストのピアノ協奏曲第1番はとても有名だけれど、恩師の親先生の教授が
「○○さんは2番の方が向いている」と推挙して下さった。
この協奏曲は、いわゆる1楽章形式で途中に切れ目がなく
演奏の時間制限のため、発表会では2楽章部分になる箇所を割愛して弾いた。
勿論オーケストラ伴奏ではなく、先日「コーラス花座練習再開」で書いた
ピアノの同門の「オケラ」こと慶子さんがピアノ伴奏してくれた。
その時作った録音レコードが残っていて、主人の会社時代の先輩のIさんが
CDにして下さった。
大胆な荒削りな若い演奏で、人様に聴いて頂くにはかなり恥ずかしい演奏だ。
1回生の時は「メンデルスゾーンのピアノ協奏曲」の1楽章。伴奏は恩師。
3回生の時は「グリーグのピアノ協奏曲」の1楽章のみ。
伴奏は、その当時高校3年生で、翌年東京芸大の作曲科に合格したA君がしてくれた。
これらは録音が残っていない。残念!
参考までに
他所さんからお借りしたリストの「ピアノ協奏曲第2番」
切れ目が無く最後まで聴くと20分以上。
どんなさわりなのか聴いて頂くと、1番はドーンと派手でカッコいい
ピアノの重厚な和音で始まるが、こちらはとっても静かなイントロ。
途中からは第1番同様、和音が多く重厚で
夢見るような華麗なメロディが何カ所も出てきて
管楽器のイントロや途中のチェロのソロなどの
深い響きがとても魅力的な作品だと思う。