今週日曜日に編集が終わった、私の過去のブログの一部を製本注文したものが
今朝届きました。
編集画面でチェックしたのと全く同じで、イメージ通りの本が出来あがりました。
まえがきには
ブログタイトル「かたることばが歌になる風になる」は
指揮者大森栄一先生が作られた、合唱団のキャッチフレーズで
これをお借りしたことを記しています。右が目次の初め。
最終目次ページです。
ブログの始まりは、2012年7月5日、日本で最高齢の映画監督
新藤兼人さんがお亡くなりになったことについての記事でした。
2011年8月6日に公開された映画「一枚のハガキ」が
氏の監督最後の作品になったことを書いています。音楽は林光さん。
新藤兼人さんと林光さんは「裸の島」という、全編台詞無しの白黒映画で
これ以降もお仕事をご一緒されたということは、映画ファン、林光さんのファンなら
よく知られていることです。
新藤兼人さんの奥様は音羽信子さんで、「裸の島」では、殿山泰司さんと夫婦役。
撮影現場は、広島県(瀬戸内海)「宿禰島(すくねじま)」という無人島で
家族4人が住む、電気、ガス、水道がない周囲500メートルの小島から
毎日黙々と舟を漕いで対岸まで行き、桶に水を汲んで島まで運んできて
島の斜面の畑に水をやるという夫婦の作業が、延々と描かれている
白黒映画です。音楽は林光さん。
この映画は、1960年「モスクワ映画祭」でグランプリをはじめ
数々の国際映画祭で受賞しています。
他所からお借りした映像。
このテーマ曲は、後に林さんがフルート奏者の荒川洋さんの為にリライトされたのを
いつの間にかフランスで歌詞がつけられ歌われていたらしく
これを合唱曲にまたリライトされました。
フランスでは作曲者名を「イカル・アヤシ」
フランス語はHを発音しないので、こう発音されていたとかで笑えます。
映画は全く台詞は無いですが、病気の息子を
お医者さんに診てもらえず亡くなった時に、お母さん役の音羽さんが
小さな嗚咽を漏らしたのがあっただけと記憶しています。
「女声合唱団風」では、2012年5月12日に「裸の島」のテーマメロディーを
演奏しました。ピアノは私。
100歳の天寿を全うされた新藤兼人さんのニュースについて
その頃ホームページに掲載していた合唱団のことを
このブログに移行して書いたことがきっかけで
現在まで書き続けることになりました。
この後も、もう一冊ぐらいは製本しようかと考えているところです。