
写真がその事件の現場である。左側にブースが3つ並んでいる。それぞれに「龍鳳の間」とか「上海の間」とか名前が付いている……なんて、そんなワケはない。しかし、事件の概要を説明するため、便宜上、ここでは手前から1号室、2号室、3号室と名づけておく。 それは8月17日午後12時45分のことであった。世間では一般的に昼休みの時間帯だ。 中山路に新しくできた「福亭」でサンマーメンを食べ終えた私は、いつもの習慣で中華街パーキングのトイレに向かった。 2号室には既に先客がいた。空いているのは1号室と3号室だ。私は迷うことなく洋式の3号室に入る。すると、続いて1号室にも、あわただしく男が駆け込んできた。 これで満室である。しばらく沈黙の時が流れ、私はゆっくりと『三国志』を読んでいたそのとき… ![]() ![]() 2号室の男の携帯電話が鳴った。着メロは、なんとベートーヴェンの第九。 ♪ 晴れたる青空 漂う雲よ~ 歓喜の歌である。 ♪ デルモン デンケン イッヒ フンバルト デルモン デルケン やっと出るべきものが出て歓喜するという、トイレ内で聞くにはピッタリの着メロだ。 男が電話に出た。 2号室の男「はい…○○です」 電話の相手「△*;=<#*」(聞こえないので何を言っているのか分からない) 2号室の男「ああ、すみません、いま忙しいんですよ」 電話の相手「******#****」 2号室の男「ええ、いま仕事中なんですよぉ」 これを聞いていて、私は必死に笑いをこらえていた。《仕事と言えなくもないよな》 でもね、素直にトイレの中だと言えばいいのに、仕事中を装っているから電話の相手もなかなか切ってくれないようで、 電話の相手「;*+-=$%&*#’”!)&%*」 長々と喋っているようだ。 2号室の男「ですからぁ、いま仕事中で手が離せないんです…ウッ…」 と、ちょうどそのとき、1号室から大きな音が響き渡った。 ブブブッ、ブブブ~ 放屁のあとは…(はしたなくて書けない音が続いた) あれだけ大きければ、当然、携帯電話はあの音を拾っているはずだ。 あーあ、これで仕事中ではないということがバレてしまったよね。しかも、あの音が自分の出したものと誤解されてしまったかもしれないのだ。かわいそうに。 ![]() |
ところで、今日すれちがった際、私が「ヘルプ・アイ」で目線を
送っていたのに気づかれたでしょうか。出張帰りの緊急事態。
実は「近くにトイレはないですか?」と聴きたかったのですが、
さすがに恥ずかしくて思いとどまりました。おかげさまで
ほどなく手洗亭をみつけ、事なきを得ましたが。
ゴミ箱も赤外線センサーがついていて、手を近づけると自動的にふたが開きます。
待合室にはビデオがあるし、冷房は効いているし、くつろげますよ。
もっといい場所はロイヤルホールの3,4階ですけどね。
っていうか、あそこのパーキングのトイレって
入ったことなかったので知らなかったのですが
画像を拝見すると結構キレイなんですね