![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/05/30966d18e14e7c8a10794ba05555900b.jpg)
もう2,3年前のことだが、神奈川台場跡や高札場などの史跡を訪ねるツアーに参加したとき、主宰者から面白い道を案内してもらった。 それが、このY字型の幹線道路だ。 幅員が広いうえに斜めに交差しているため、横断歩道がやたらと長い。 しかし、面白いのはそんなことではなく、この現場を上空から眺めたときの姿なのである。 ![]() ドローンで撮影しようと思ったが、ちょっと危険があるのでgoogle mapを使用してご覧いただこうか。 国道15号線と直角に交差している方は、東神奈川駅に向かう道なので、これはこれで分かりやすい。 だが、面白いのはそこから斜めに分かれて仲木戸駅方面へ行く方の道。 京浜急行の線路に近づくと、こんな状態になっている…… 広いのはここまで。 なんなんでしょうか、この道路は。 主宰者の解説によれば、ここは線路敷きの跡地だという。 ![]() 昭和6年発行の「横浜市三千分の一 地形図」でそれを確認できる。 なるほどね。 昔は海側に並ぶ工場地帯から製品を運ぶのは鉄道だったというわけだ。 この日は神奈川の史跡から謎の道路までいろいろと案内していただいたあと、本来の目的地である「美濃勘(みのかん)」にて打ち上げ。 そして、さらに新子安の「諸星」へ梯子……のはずだったのだが、時間切れで断念。 また後日、あちらに案内していただくことになった。 しかし、なかなかその機会が訪れないので、今年の9月、仕方なく自分一人で訪問することになった。 ![]() お店の外観。 いい雰囲気だよね。 ![]() まるまる一本の木で作ったカウンター。 見た目では分かりにくいが、このカウンターと壁の間にもイスが並んでいる。 つまり対面式の細長い卓なのである。混んでくれば超ロングな相席状態となるわけだ。 ![]() お酒は「東鏡」を常温で。 これは千葉の酒だ。 お通しは高菜。 酒ビンが並んでいる下を覗いたら…ズブロッカがあった! ![]() 居酒屋の定番、厚揚げ焼き。 ![]() シャコ。 本当はツメを食べたかったのだが、あいにくこの日は身しかないという。 昔からシャコといえば子安浜か小柴である。 子安では明治末期に、茹でたシャコの殻を剥いて出荷する「むきじゃこ」が始まった。これが子安名物のシャコだ。 しかし、その後の埋立や公害などによってシャコ漁は減少し、昭和40年代には子安浜の漁業は実質的に消滅してしまう。 子安浜からシャコは消えてしまったが、殻を剥きうまく茹でる技術は残ったという。そんな話を聞いたのは昭和50年代だった。それから30年以上経過しているので現在ではどうなのかな。 シャコは死んでから茹でると水っぽくて旨くない。水揚げしたら活きているうちにその場で茹でて素早く殻を剥く技術が必要だ。 そのテクニックが伝わったのが小柴である。 現在、江戸前のシャコといえば小柴か富津しかないそうだ。 ≪参考に≫ 横浜市三千分の一地形図 まぼろしの名産地/シャコの加工場 ![]() |
行ってみたいなぁ。
小柴のシャコも獲れなくなったらしいですね。
随分以前に買って帰ったことがありました。
ハサミがなかったので包丁で殻を剥こうとして、手をケガしたことを思い出しました。
久しく美味しいシャコをいただいていません。
メラミン化粧板や大理石紛いのカウンターってのは、何処と無く人間を拒絶してるようで、まったりと酔えやしませんな…
赤酢を効かせた「シャコの握り」で燗冷ましをちびちび
あ~ 呑みたい!
小柴も減ってきたのですかぁ。
漁獲量が減少すると技術が伝わらなくなりますね。
素晴らしいカウンターでしょ。
タバコの焦げなんかが、いい感じです。
どれだけ酒を吸い込んでいるのか・・・