中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

濱マイクならぬハママーク

2013年04月06日 | レトロ探偵団

 ここは横浜市開港記念会館。

 1913年、横浜開港50周年を記念して記念館の建設が計画され、1917年に竣工した建物です。
 その6年後には関東大震災によって大きな被害を受けたのですが、1927年に再建されました。
 間もなく創建100周年(再建90周年)を迎える、横浜の重要文化財です。

 この建物はただ美しいというだけではなく、いろいろな“不思議”や“謎”などが詰まっていて、何度来ても飽きることがありません。
 

 話は変わりますが、先日、永瀬正敏が主演した映画を振り返る「濱マイクの大回顧展」が開催されましたが、映画では横浜日劇の2階が「濱マイク探偵事務所」という設定になっていました。

 その横浜日劇も素敵な建物でしたよね。

 それと何の関係もありませんが、今日は「濱マイク」にかこつけて、開港記念会館の「ハママーク」について考えてみようと思います。

 冒頭に掲示したアーチ窓の写真。その両サイドにハママークが付いているのを確認いただけるでしょうか。


 近づいてみましょうね。

 右側です。


 左側のマーク。

 ○が連なった意匠の中で、ワンポイントで描かれた菱型のデザインが、窓全体の雰囲気を引き締めているようです。

 このマークは開港50周年を記念して、市民から募集して選ばれた作品だそうで、片仮名で「ハマ」という文字が縦書きにデザインされています。

 横浜市民なら学校やマンホールの蓋などでしばしば見ているのでご存知でしょう。


 しかし、ここでもう一度、開港記念会館の窓をご覧ください。

 よく見ると、どこかヘンなのです、ハママークが。
 どう見てもハマとは読めません。

 そこで画像を上下ひっくり返してみると……


 どうです、こっちの方が正しい形になっているじゃありませんか。

 そう、開港記念会館の窓を飾るハママークは、上下逆さまだったのです。



 同じものを建物内部から撮影してみました。

 これは正しいマークですね。

 どうしてこういうことになってしまったのでしょうか。
 1917年の創建時にこういう使い方をしていたのか、あるいは1927年の再建時にこのようにされたのか…
 そして、これは間違って張り付けてしまったのか、あるいは承知で誰かがやったのか…

 謎です。


 日本大通りの街灯。

 ここにもハママークが。
 

←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね





コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 横浜中華街 最近の動き | トップ | 本屋さんでランチ 「関帝堂... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おお (管理人)
2013-04-08 07:08:22
>Unknownさん
建物内に落ちる影を「ハマ」と読ませる…

すごい発想ですね。
おもしろい。
返信する
濱マイク (管理人)
2013-04-08 07:06:43
>ばんどさん
新作できるんですか。
探偵事務所はどうなるのかなぁ。
返信する
Unknown (Unknown)
2013-04-08 00:24:03
おぉ~!素晴らしい観察眼ですね!!
なぜ逆さなんでしょう?
表から光が入って建物内に落ちる影を「ハマ」と読ませるためでしょうか?
返信する
・・・ (ばんど)
2013-04-06 07:09:54
だッ、駄洒落ですか?
しかし、よく気付かれましたね。凄い観察力です。探偵だ
けに虫眼鏡をかざし見付けたのでしょうか?

追記:「濱マイク」、新作が作られるそうですね。
返信する

コメントを投稿

レトロ探偵団」カテゴリの最新記事