北海道から甥が出てきました。聞けば横浜中華街は初めてとのこと。そういえば以前来た時は八景島とかジョイポリスとか、遊びのスポットばかりでしたね。 そんなわけでこの日は中華街大通りの「楽園」へ。資料によれば、この店は戦後間もなくの1950年創業で、当時は「満福圓」という屋号だったといいます。 中華街大通り、善隣門をくぐってすぐという絶好の場所にありながら、周囲の派手な店舗とは一線を画しているようで、素朴で質素な雰囲気のお店です。 探偵団はときどき、ここのランチ(630円)を食べに行くのですが、いつもおばさん達が温かく迎えてくれるし、静かだし(お客が少ないのだ)、好きな店の一つなのです。 この日も大きなトランクを引っ張って行ったら、「こっちに置いていいわよ」と店内の片隅を貸してくれました。さらに、4人がけテーブルについて、あれこれ注文していたら、「こっちの円卓に移動しなさい」と勧めてくれます。おばさんは最初から、この円卓を勧めていたのですがね…奥ゆかしい私たちは、つい、4人がけに座ってしまったのです。 円卓に移り、まずは、就職内定を祝ってビールで乾杯。最初に運ばれてきたのがコレ。 モツのネギ生姜あえ。センマイを臭みのないよう処理し、美味しいタレでネギ・生姜とあえてあります。 居酒屋のモツ煮込みも、あれはあれで美味しいのですが、やはりここのモツは最高だ! 同席した娘も、美味しい美味しいと言ってパクついていました。 このモツは特製の辛子をつけて食べるのですが、何もつけずに食べても充分美味しいです。 私は、皿に残った透明なタレを飲んでしまいました。 続いて登場したのは玉子のスープ。 普通、玉子のスープというと、コーン混じりのものや、豆腐と同居したものなどが出てきますが、ここのは椎茸、ネギ、その他の入った優しいスープでした。 フカヒレとか、蟹は入っていませんが、これまたたいへん美味しくいただきました。 ここで酒をビールから老酒に切り替え。私はこの独特のクセ・香りが好きなのですが、若い人には、チョットネ~という感じだったようです。 続いて車エビのケチャップ煮。「楽園」ではエビチリとは言いません。材料や作り方が違うんでしょうか。それは聞きそびれてしまいました。 この料理は、白いご飯がほしくなります。熱いご飯の上に、ケチャップまみれのプリプリ車エビを乗せて食べたら、どんなに美味しいことかと、簡単に想像できるのです。 エビの殻にも充分火が通っているのか、結構柔らかくて丸ごと食べられました。 これは名物の巻き揚げ。一見、蕎麦の海苔巻き揚げのようですが、まったく違います。 網脂で包まれているものはタケノコ、椎茸、チャーシューなどでしょうか。最初は切り干し大根かと思ったのが、どうやらタケノコの細切りだったようです。 他に何が入っているのかは、よく分かりませんでしたが、なかなか美味しい。「雲龍」の巻き揚げと甲乙付けがたく思いました。 アップにしてみました。これはご飯がすすむというよりも、ビールがすすみますね。もうたまりませんわ! 鶏足の醤油煮。これも美味しい! 「大珍楼別館」で食べる鶏足はピリ辛味ですが、ここ「楽園」では少し甘めの醤油煮こみ。 鶏足ばかり食べているとくどくなるので、合間に小松菜をつまみます。やや苦味のある青菜を交えてクチャクチャやれば、口中いっぱいに“味の楽園”が広がります。 酒は何があうかって? これはビールではなく老酒でいただきたいものですね。 最後の〆は五目炒飯。 このときになると、もうすっかり写真撮影のことなど忘れてしまいました。 だから写真はありません。 ところで、我々が中秋→月餅→皆既月食の話をしていたら、おばさんが新聞を持ってきてくれました。 1面に皆既月食の写真がカラーで大きく掲載されていたのです。 こんなところも「雲龍」と似ていて、好きだなぁ、この店。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
おばあちゃんもとてもいい味出してますよね。
巻き揚げですが、2003年頃にランチメニューに
出たのを1回だけ見つけたことがあります。
値段もいつものランチと同じでした。
もちろん、即座に店に入って注文しました。
それ以来、見かけていませんが、何かの
気まぐれだったのかもしれません。
あと、写真のスープはランチに出てくる
ものにかなり似てますね。
確か、しいたけの代わりにトマトが入った
ものをランチで見たことがあります。
最近は平凡なメニューしかランチには出てません。といっても、毎日見ているわけではないのでなんとも言えませんが…
獅門酒楼もそうなのですが、突然、とんでもない素材が出ますので、ホントにサプライズな中華街です。
早くいってみたい。
ところで、リンクをさせていただいてよろしいでしょうか?
それから、リンクしてくださるなんて、ありがとうございます。是非お願いします。
これを機会にたまに遊びに来させてくださいまし。
もう、立ち読み、読み逃げはしません。
ときどきコメントさせていただきます。