夏祭り ～炭坑節に誘われて～

　
　近くの公園から「炭坑節」が流れてきました。

　そうだ、今日はお祭りだったんだ。
　もう、いても立ってもいられなくなり、小銭をかき集め家を飛び出してしまいました。

　夏祭り、お神輿、学園祭、デモ…むかしから、その「言葉」を聞いただけで血が騒ぐんです。


　青少年指導員の団体が焼いていた「焼き鳥」。１本８０円。ほかのテントでもやっていましたが、ここのが美味しいんでしょうか、ものすごい行列でした。
　

　福祉団体がやってる「綿菓子」。１本５０円。


　駅前の呑み屋さんが出しているテントで買ったカレーライス（小）、２００円。




　やっぱり夏は盆踊りだぁ！　そして盆踊り歌といえば、「炭坑節」。
　子供の頃は、この舞台に上がって太鼓を打ちたいと、いつも思っていました。
　でも、ここは大人の場所。我々こども達は櫓（やぐら）の下で円を描いて踊るしかなかったのです。
　
　そんな盆踊りも楽しかったのですが、なんたって最大の楽しみは夜店でした。射的、金魚すくい、スモモと水あめ、見世物小屋、ソース煎餅、パチンコ…子ども心を刺激する出店がズラリと並んでいたものです。

　とくに見世物小屋なんて、入口のおじさんがワクワク、ドキドキさせる口上をのたまうのですが、これがまた上手かったなぁ。
　しかもチョットだけ隙間から見せられたりすると、ますます《中に入りたい！》って気にさせられるのです。
　でも、小屋の中に入ると、出し物はほとんどイカサマでした。もう二度と入るもんかと思ったりしたものですが、また翌年になると、そんなことはすっかり忘れて、「今度は本物だろう」なんて淡い期待を持って入場して、また期待を裏切られたりしていましたっけ。
　

　国際交流団体が出していたチョコバナナ。１００円。フルーツは早々と完売でした。


　ペルーの人たちが作って売っていたチョリソー。ピンボケになってしまいました。
　大地震で被害に遭われた方々が一刻も早く回復することを願って１本購入。


　韓国ビールと居酒屋の煮込み。日韓協働飲食です。


　盆踊りの途中、地元のオエライさん達が櫓に上がってあいさつ。町内会長、議員、小学校の校長、行政職員…
　我々が陣取ったこちら側は、舞台裏だったんですね。まったく顔が見えませんでした。
　見えたところで、別にどうってことないんですけどね。