
またまた新しい店がオープンしました。場所は上海路。レトロ建築で一部のマニアに人気のある、あの「大勝パーマ」の隣です。

これが「大勝パーマ」です。どうです、素晴らしいでしょう。とくに2階のバルコニー部分を見てください。そのフェンスはトスカナ式に似た列柱です。そして水色に塗った中央のドア。その両サイドにある窓は、中華風の桟が付いています。なんともいえない風情を感じませんか。
さらに、この建築は奥行きが深く、サイドは下見板張りの壁がずっと続いています。この辺は昭和20,30年代の和風の雰囲気ですね。
話しが「大勝パーマ」にそれてしまいました。この「大勝パーマ」の隣に古めかしい菓子屋がありました。名前はたしか「中国宮廷銘菓」と言ったと思います。正式には「福華商事」という、青いファサードが特徴の不思議な店でした。
これがあるとき解体されてしまったのです。


そして、そこに更地が出現しました。左側には例の「大勝パーマ」の側面が見えます。更地の向こう側には、これまた年代ものの建築物が!
遥か後方に近代的な高層マンションが見えます。なんとも不思議な光景でした。
この土地に新しく建ったのが、冒頭の写真にあるフカヒレ専門店「廣翔記」なのです。5月1日にオープンしたばかりで、まだお客さんは少ないですが、もしかしたらブームになるかもしれません。
先日、中華街ランチ探偵団がこの前を通ったとき、ある重大な事実を発見しました。それは看板から判明したのです。下の写真をご覧ください。

廣翔記の看板

小翔記の看板
どうです。両店の字体がそっくりでしょう。名前も一字違いです。右の「小翔記」というのは、南門シルク通りにある中国東北料理のお店です。昨年、「留苑」跡にオープンしました。
ここは天使の餃子とか、羽付き餃子とかをウリにしています。
どうやら「廣翔記」は「小翔記」の系列店のようです。
さらに調査するため、店の側面に回ってみました。そこにはこんな写真が!

餃子の写真と一緒に、「本店自慢のフカヒレ入り羽付き焼き餃子」という宣伝が出ていました。
“本店”というのがどこなのか、この文字からでは分かりませんが、これはもう間違いありません、本店というのは「小翔記」でしょう。両店は同一経営なのです。
確認のため店員さんに聞いてみました。
「大当たり~」
なんて言いませんでしたが、たしかにここは「小翔記」の経営です、とのこと。最近は、名前を変えて2号店や系列店を出すことが増えてきているようです。
「新福記」と「東珍味」。「新錦江」と「杜記」。「上海ヌーン」と「三和楼」。「山西麺荘」(もうないけど)と「京華楼」。「龍龍」と「均元楼」。「龍華楼」と「好々亭」・・・他にもまだあったと思います。
新しい流れが出てきているのでしょうかね。
【参考】
●小翔記の羽付き餃子
本土出身の若い人がそんなに短期間に成功したんでしょうかね?
それともバックに何か資本があるのか?
とにかく中国の人のバイタリティーには、なんというか目を見張るものがありますね。
私は全然気づきませんでした。
小翔記は開店間もないころから、比較的客入りが順調で、
留苑の客入りが少なめだったのを考えると商売上手だな、と思ってました。
ところで、廣翔記のメニューですが、専門店というほどにはフカヒレ料理が
多いわけでもなさそうでした。
13000円するフカヒレの一品料理があったりしましたが、
興味はあるものの値段的に手を出す気にはなれません。
そのうち誰かレポートしてくれないかな、と思っています。
フカヒレ専門店というには、ちょっと雰囲気が違いますね。ありふれたセットメニューなんかが表示されていたりします。
誰かフカヒレをお願いします。