中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

チャイハネ・カヤの3階「椿や商店」でジャムの試食

2014年09月08日 | 中華街(大通り)

 チャイハネ・カヤの3階にあった「カヤ茶屋」が閉店し、新しくこだわり食材の「椿や商店」というコーナーができていた。

 ネットで確認すると8月22日にオープンしたようだ。


 本日の試食BARは国産フルーツジャムだってさ。
 「20種類以上のジャムがお試しできます」とある。

 この日は他に用事があったので通り過ぎようとしたのだが、試食につられて、ついフラフラと階段を上がってしまった。


 まずは全国各地のサイダーが皆さんを迎えてくれる。
 長野の銀冷水サイダー、奥能登の地サイダーなどのほか、雲仙レモネード、沖縄の黒糖コーラなどが冷やされている。
 暑い日にはちょっと飲んでみたくなるよね。


 棚に置かれているのは…

 小豆島のオリーブサイダー、信州のりんごサイダー、佐賀のスワンサイダー、熊本の酔華ではなく、すいかサイダーなどが並んでいる。


 こちらは本日のジャム試食コーナー。
 小さなクラッカーにのせてひと口食べてみると、意外にも美味しい♪
 
 3階ではジャムやサイダーなど甘いモノ系が売られているのだが、片隅にカウンターでも造って和風立ち飲みコーナーにしたら、ちょくちょく通うんだけどね。
 でも帰りの階段が危ないか…。


 ところで皆さん、横浜にも地サイダーがあるのをご存知でしょうか。
 オリツルサイダー、黄金サイダー、横浜サイダープレミアムクリア、横浜ポートサイダーの4種類だそうです。
 はまれぽの記事にも書かれているように、地元の水や特産品などを使っていなくても、地域の歴史や文化を反映したもので、サイダーの体を成していれば地サイダーとなるんですね。
 そこで最近は町おこしなどに利用されることも多くなり、中区黄金町で「まちづくり」に取り組む活動拠点コガネックスラボ(Kogane-X Lab.)が企画商品化した地サイダーが、『黄金サイダー』なのです。

 彼らがなぜ黄金町の町おこしにサイダーを取り上げたのか、その辺の事情はよく判りませんが、私は最近、火災保険図をじっくりと眺めていたとき、昭和初期の黄金町にサイダー工場があったことを知り、あまりの符合にビックリしました。
 しかし、コガネックスラボのホームページやいろいろな情報を検索しても、現在の黄金サイダーの由来が当時のサイダー工場にあるとは一言も触れられていません。
 なので、おそらく横浜市大の学生たちは地域の歴史を知らずにサイダーを企画商品化していったに違いありません。

 今後はこのサイダー工場の歴史を発掘し、それらを黄金サイダーと一緒に販売していってくれたらいいですね。

 最後に、私が眺めていた地図を載せておきます。
 

 昭和7年の火災保険図。
 丸印がサイダー工場。


 黄金町1丁目21番地に豊商会サイダー工場と表示されている。



 こちらは昭和11年の同図。
 丸印がサイダー工場なのだが…



 同じ住所なのに、山内サイダー工場になっている。
 経営が変わったのだろうか。
 そして最大の謎は、どこの水を使っていたのか、だ。

【参考】
市史通信に掲載された中区火災保険図


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
国産のジャムや各地のサイダーもいいですね。 (吉継)
2014-09-08 11:24:08
そういえば思い出しましたが、関帝廟通りの愛龍號さんで最近台湾製の林檎サイダーみたいな炭酸飲料を出していて近所の料理人さん達に好評だそうで、自分も飲みましたが爽やかでけっこういけましたよ!
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チャイハネ (淡々斎)
2014-09-08 12:00:18
チャイハネと聞くと…

2号店?が「三希堂」という、中国茶房だったのを思い出します。

悟空、緑苑よりも、美味いお茶を出してくれました…
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Unknown (管理人)
2014-09-09 05:19:05
>吉継さん
中華街はもともと生活の場だったのだから、
何でもあるのがいいのです。
料理店街ではないのですから。
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お茶屋 (管理人)
2014-09-09 05:22:22
>淡々斎さん
「三希堂」跡はチャイハネではなく、中華料理の「五福臨」ですね。
いいお茶屋でした。
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失礼しました(汗) (淡々斎)
2014-09-09 14:45:27
当方のうっかりです(汗)(汗)

チャ の響きに、かの名店を思い出してしまいまして…

まだ、すし三昧も無く、街が「中華街」らしかった時代でしたね(笑)!

最近は、ジャムと言わず「コンフィチュール」
マシュマロではなく「ギモーヴ」と呼ぶそうな…

爺の私には、着いていけないですわ(汗)(汗)
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よくあることです (管理人)
2014-09-09 21:34:04
>淡々斎さん
私は10年前、20年前の中華街を勝手に記憶を変えてしまったりします。
曖昧なんですねぇ。
やはり写真や地図に頼らざるを得ません。
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