広東道の「慶華飯店」でエビワンタン

　昼休み、ちょっと出遅れるともう一杯になってしまい、しばらく外で待たなければならないという人気店。
　以前はあか抜けない、場末感の漂うラーメン屋さんといった風情でしたが、建て替えによって、今ではコンクリート打ちっぱなしの現代的でスタイリッシュなビルに生まれ変わりました。
　店には看板がありません。わずか、入り口に「慶華飯店」とあるだけです。ショーウィンドーもサンプルもありません。知らない人は通り過ぎてしまうかもね。
　でも、分かる人は来ればいい。こんな感じです。

　今日は仕事が長引き、昼めしが１時を過ぎてしまいましたので、これ幸いと、なかなか入れない「慶華飯店」へ。さすがこの時間だと行列はありません。
　それでも１階は満席のため２階へ上げられました。ＢＧＭのジャズがかすかに聞こえてきます。こちらはお客が少なく、中年カップルが１組と女性の３人組だけでした。
　それなのに、私は中年カップルと相席にされたのです。昼時の混み合う時ならそれも仕方ありません。でも、今は１時過ぎで２階には２組しか客がいないのです。他に空きテーブルはいくつもあるのにぃ…

　まあ仕方ありません、私は黙って座り評判のエビワンタン（６３０円）を注文しました。
　ワンタンの中にはエビが一匹。そして、それを守るように、回りにはひき肉がプリプリに詰まっています。
　皮も独特で、肉を包んでいる部分はシワシワ、縁はトロトロでした。ワンタンというと皮ばかりのところがありますが、やはり、このように具を食べたいものです。

　このワンタンが１２個と青梗菜が入っていました。スープは醤油系の薄味。これで６３０円なら、かなりお得感があるのではないでしょうか。

　さて、私が中年カップルと相席で食べている途中で、女性３人組が食事を終えて１階へ降りて行きました。残されたのは、相席になった私たちだけです。

　しかも相手は中年カップル。とても居づらい雰囲気が漂い始めました。中年カップルも同じ気持ちに違いありません。

　彼らの方が先に来ているからといって、先に食べ終わって立ち上がるとは思えません。だってビールなんか飲んで、料理を食べているのです。
　なんだか、こちらが悪いことでもしているような気にさせられて、つい早食いになってしまいました。