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昭和58年4月号の「広報よこはま」にこんな記事が載った。 「ドドーン」と威勢のよい花火の合図。5色の風船が大空に舞い上がると山下公園前をブラスバンドを先頭にパレードがつぎつぎと続きます。 「横浜みなとまつり」一連の各種催しのうち、国際仮装行列は横浜の最大の名物行事として、文明開化の発祥の地にふさわしい横浜ならではのパレードに発展し、県内外の多数の観客に異国情緒を楽しませ、また多くの市民にもこのようなお祭りを通じて「ヨコハマ」への愛着やふるさとの思い出を深める機会となっています。 昭和27年、横浜市内の中心街の接収が大幅に解除されましたが、いたるところが空地となって廃嘘さながらの様相を呈していました。 翌28年4月、横浜商工会議所では今まで開港記念行事はバザーが主体とされてきましたが、商業振興策として、横浜の名物となるような新しい行事を行ってはどうかとの提案が出され、これが動機となって国際港である特色を十二分に活かして、また在留外人も参加でき全国に類のない催しをと国際仮装行列がとりあげられました。 同28年6月2日開港記念日を祝うとともに、国際親善と本市産業の発展を図ることを目的に、曇り空の中「第1回国際仮装行列」が実施されました。 関係者たちは、第1回の催しの結果から、名物行事にすることに確かな手ごたえを感じて、今後は多くの人たちに見てもらうため、開催日を6月の梅雨期をさけて5月の時期に行うことにしました。 第2回は、日本開国100年を記念し、第3回などは東京銀座表通りにマントを着て三度笠をかぶったサンドイッチマン5人の人たちによって「今度の土曜日は横浜へ」と書いたプラカードで横浜の仮装行列のPRにつとめたという記録も残っています。 第3回は昭和30年に開催された。冒頭の写真はそのときの風景(『中区史』)。場所は本町通りだね。 しかし、銀座まで宣伝しに行っていたなんて初めて知った。 ![]() |
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