
肉まんの季節ですね~。 木枯らし吹く寒い日に幸せを運んでくれる中華饅頭。最近ではピザまん、角煮まん、エビチリまん等、「ん?」というものが出回っていますが、やはり中華まんの原点は肉まんでしょう。 この肉まんの起源を探ると、三国志時代まで遡らなければなりません。宋代に書かれた『事物起源』という書物には、次のような話が書かれています。 諸葛孔明が南征し、ちょうど瀘水を渡ろうとしたとき、土地の者に「渡河するには土俗の風習として必ず人の首をもって神に祭るのだ」と言われました。しかし孔明はそれに従わず、従者に命令して牛豚や羊の肉を麺皮(小麦粉の皮)で包み、人の頭にかたどってこれに代えたのです。饅頭の名はこれにより始まったといいます。 現在売られている肉まんの具は、ひき肉をベースにするのが一般的ですが、それ以外の材料は各店各様であります。 「シイタケを入れないでどうする」 「白菜を入れるのは邪道だ} 「タケノコはぶつ切りに」 などど、その意見は大きく分かれます。したがって、「正しい具のあり方」なんてものは存在しないと考えるべきでしょう。 しかし、肉まんの「正しい食べ方」というのは確実にあります。もっとも基本的なことは、食べる時間帯、タイミングです。 中華街へやってきて、食事前にいきなり大型の肉まんをパクつくのはご法度です。空腹のため、みんな美味く思えてしまうということもありますが、このあとの料理のことも考えておきましょう。やはり食後にブラブラしてから食べるのが一番だと思います。 さて、次はどんな店で買うかです。私は冷凍品や生のものは買いません。自宅で蒸すのは簡単なようで、実は結構難しいからです。 お勧めは、店頭のセイロウから湯気がモウモウと出ているところです。蒸したてのものを買って、その場で食べるのが最高! うちに持ち帰ってユックリ、なんて考えてはいけません。 そして食べ方です。まずは、肌のぬくもりを両手で感じながら、色具合や容貌をジックリと観察し、甘い匂いをフッと吸い込みましょう。匂いを楽しんだら、おずおずとその肌をまさぐってみましょう。シットリしたもち肌や、カサカサの荒れ肌など、さまざまな感触が得られるはずです。 ここで一気に頬張りたいところですが、その欲望をグッと抑えて、もう一度、肉マンの匂いを目いっぱい吸い込んでみましょう。 ここまできたら、いよいよカブリつくことになりますが、最初は皮だけを一口頬張るのが正しい食べ方です。大口を開けて食らいつくと、肉まで一緒に口中へ入ってしまい、皮の味が分からなくなってしまうからです。結構、皮だけでも美味い肉マンがあるのですから。 二口目は中身と皮が一緒になるよう、ガブリといきたいものです。肉・ネギ・タケノコ・しいたけ、おのおのが主張する個性的な味わいが、絶妙なハーモニーを奏でてくれるはずです。 いま、中華街ではさまざまな中華まんが販売されています。そんな多彩なメンバーのなかから、こんなカワイ~~~~イ中華まんを見つけました。 ![]() 名前は見たとおりです。 はりねずみまん! 1匹100円! ほんとうにカワイイでしょ。 でもね、どうせ見かけだけの饅頭だろうと思ったら大間違いですよぉ。 はっきり言って、美味しいです! 外の皮は小麦粉をこねてカラ揚げした感じ。沖縄のサーターアンダギーと似たお味です。どこか甘みのある、これだけでも充分美味しいお菓子。 ![]() この中にはカスタードが入っています。これが甘く揚げられた外皮と一緒くたになると、口中一杯にシアワセが広がります。 「紅棉」のタンターと並ぶ、カスタード系のお菓子といえるかもしれません。 そういえば、今年はネズミ年でしたねぇ。年賀状のデザインに、これを使えばよかったなぁ。 ![]() 「ハマる横浜中華街」ランチ情報はコチラ⇒ ![]() |
中身はカスタードなんですね。
中華街の肉まんは、それだけでたいてい1食分になってしまうのと、
お店で蒸かしているものは、蒸かしてから何分後なのか分からないので、
私は冷たいものを買って家で蒸す方です。
蒸し時間は紙になっているものをつけてくれることが多いですし、
無くても店の人に聞けば教えてくれますよ。
んですね
買いに行こうと思いました
100円っていう値段も魅力だなー
はりねずみまん、ここだけのモノかと思ったら、各地でやっているんですね。知らなかったぁ。
◇emichiさん
かわいいでしょ。パンダまんより可愛い。