夕方の５時過ぎです。

１２時丁度にテレビ画面の上にニュース速報のテロップが出た。
また地震か何かと思ってじっと見ていた。
そしたら北朝鮮の金正日（キムジョンイル）総書記の死亡が伝えられた。
テレビチャンネルをＮＨＫに切り替えると北朝鮮で放送されたテレビ画面が放送されていた。
金正日逝去に関するニユースだった。
具合が悪いとは聞いていたがこんな早く来るとは思ってはいなかったがまた反面、来るべきものが来たというのが素直な感想です。

民団関係者の間からは「もう北朝鮮は終わりや」という。私は「なんでや」と聞くと「もうあのおっさん、いくで」という。まさか民団関係者のいう２・３年以内に逝くとは思っていなかった。
しかしそしてまた民団関係者の直感は当たっていたのかと---。その直感に驚いている。
金正恩氏が後継者といわれている。後継者になるのかどうかそれも定かではないが私は政治的なことは分からないので傍観者としてテレビや新聞のニュースでしか情報を知っていくしかない。

混乱になるのか。
このまま後継者といわれている人が政権を取って国の舵取りをするのだろうか。南北分断国家、同じ民族が軍事境界線で分かれている。
あまりにも考え方も格差になった。経済構築もあまりにも格差になった。
南北統一に向かうにはあまりにも障害が多すぎる。
韓国国内も情報収集にてんやわんやになっているだろう。
この先、混乱か。このままなのか。
私は傍観するしかない。

先日、奈良市内にあった朝鮮総連会館が解体された。
更地になっている。ここにも朝鮮総連の後退の現状が見えている。
在日コリアンは日本社会で生きるのが主軸、日本社会で生きる術を見につけていくのが妥当。その中でルーツを忘れないことが私たち在日コリアンに課せられたものである。日本国籍になってもルーツの血がどこかに流れている。
これは年を重ねてくると必ず実感することが出てくる。

祖国を愛することは大事だがやはり日本の国の中で共生できる構築が最も大切である。私の親は私たちにそんなふうに育ててくれた。これでよかったと私は思っている。

韓国語を武器にして活動する在日コリアンが大勢おられる。
私は「韓国語をどこで覚えたのですか。韓国に留学されたのですか」と、聞くと大方の人は「朝鮮学校に行きました」と話される。
これは喜んでいいのか、私は返答に困って黙っている。
徹底した言葉の教育をしたことは認める。しかし余計ないらないものもたくさん教えた。
北朝鮮の指導者を崇拝する教育にやはり私は複雑な気持ちで見ています。
日本で生まれて日本で育ち日本の学校教育を受けたものはどうしても朝鮮学校の教育体制に懸念をする１人です。
またあした--。