本日、第Ⅰ期の最終回「スターで辿るボリウッド映画史<第4回>アミターブ・バッチャン」を実施した「インド映画連続講座」。暑い中をお運び下さった皆様、どうもありがとうございました。この第Ⅰ期では、アーミル・カーン、シャー・ルク・カーン、サルマーン・カーン、そしてアミターブ・バッチャンを取り上げ、1970年代から現在までを見てきましたが、どの人もどこかに転換点があって、それをうまく乗り越えたからこそ今日の人気がある、ということがわかりました。特にアミターブ・バッチャンは、資料を作ってみると1975年から1984年までのヒット連発実績がそれはそれはものすごくて、「ワン・マン・インダストリー」と言われたはずだ、とあらためて思いましたが、そんな彼の転換点も今回のお話の中で見えてきました。この10月11日で75歳になるアミターブ・ジー。ますますお元気で活躍が続くことを祈っています。
上の写真は、1975年にデリーで買った『炎』(1975)のレコード・ジャケットです。何と、7インチ(17㎝)のLP(33回転、正しくは33 1/3回転)レコードで、今となるとビンテージものですねー。当時は22ルピーでしたが、映画料金が3ルピーとか5ルピーの時代なので、結構高い買い物だったのです。本日の講座では、このジャケット画像の歌「Yeh Dosti/イェ-・ドースティー(この友情)」で、動詞の未来形に馴染んでいただきました。
そして「インド映画連続講座」の第Ⅱ期は、女優特集となりました。本日より梅田芸術劇場で再演が始まった宝塚歌劇公演「オーム・シャンティ・オーム 恋する輪廻」(いろんなイベントやプレゼントもある模様。さらに、ファラー・カーン監督も来日中! さすが、地元での公演ですね、いいなあ~)の元となった作品『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』(2007)↑の主演女優ディーピカー・パードゥコーンがトップバッターで、その後プリヤンカー・チョープラー、アヌシュカー・シャルマー、カージョル、”アイテム・ガールズ”、シュリーデーヴィ(シュリデヴィ)と続く予定です。とりあえず、ディーピカー・パードゥコーンの回の日程が決まりましたので、ご案内致します。
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スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅱ期
「女優が輝くボリウッド映画の魅力」
<第1回>ディーピカー・パードゥコーン
スペース・アーナンディでは、毎年1つのテーマで行う「インド映画連続講座」を開催中ですが、4人の男優を取り上げた第Ⅰ期「スターで辿るボリウッド映画史」に続き、第Ⅱ期では女優を取り上げます。昔は男優のお添え物的存在が多かった女優たちですが、ヒロインが中心だったり、前面に出たりする作品も多くなるなど、今世紀に入ってインド映画は変化しつつあります。今回はマチズモからフェミニズムへ、という映画界の変化を担う女優たちを5人、ご紹介したいと思います。また、その対極的存在、「アイテム・ガール」にもスポットを当てて、ヘレン以降の系譜を辿る特別回も設けたいと考えています。
<第1回>に登場するのは、日本でも公開・上映作品が多いディーピカー・パードゥコーン。『トリプルX:再起動』(2017)で世界中に知られるようになったディーピカーですが、ここのところ様々に「気が強い」系女子の役を演じていて、大女優の貫禄が備わってきました。彼女が一番輝く役は?といった分析もまじえながら、魅力に迫っていきます。
なお「スターで辿るボリウッド映画史」に続いて、「女優が輝くボリウッド映画の魅力」でも、講座と抱き合わせで「映画で学ぶヒンディー語塾」を開講します。当塾では一応順番に文法の要点を押さえていっていますが、毎回独立した内容なので、初めての方でも初心者の方でもノープロブレム。30分の濃密なヒンディー語学習体験をどうぞ。
日時:2017年9月2日(土)、または9月9日(土)両方とも 15:00~17:30
※内容は基本的に同じなので、どちらかの日を指定してお申し込み下さい。
場所:スペース・アーナンディ
(東急田園都市線高津駅<渋谷から各停で18分>下車1分)
定員:20名
講座料:¥2,500(含む資料&テキスト代)
講師:松岡 環(まつおか たまき)
ご予約は、スペース・アーナンディのHP「受講申し込み」からどうぞ。ご予約下さった方には、ご予約確認と共に、スペース・アーナンディの地図をメール送付致します。床におザブトンをひいて座っていただく形になりますので、楽な服装でお越し下さい(申し訳ないのですが、スペースの関係上イス席はご用意できません。悪しからずご了承下さい)。皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。
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女優シリーズでは、男優シリーズとはちょっと違ったアプローチもしてみたいと考えています。毎回裏テーマを設定し、それも考えながら各スターの活躍を見ていきたいと思っていますが、とりあえずディーピカーの回は「インド映画にアクション女優は育つか?」にしてみようかと思案中。ご意見がおありの方は、どうぞコメントをお寄せ下さい。では、9月にまたお目に掛かりましょう!
私のキャディーの名前がダルメンドラでした。
ショーレイでアミターブ・バッチャンと一緒に出ていた・・・
と言ったら喜んでました。
お久しぶりですね。
デリーはもうゴルフができるぐらい、気温が下がっているのでしょうか。
5月頃の猛暑ではデリー在住の友人から、「水が、停電が」という嘆き節が漏れてきて、大変だなあと思っていました。
それにしても、ダルメンドラ(ダルメーンドル、の方が正しい?)さんというお名前の方は本当にいらっしゃるのですね。
俳優のダルメンドラはもちろん芸名(本名ダルム・シン・デオル(デーオール))なので、あまり普通の人は名前として用いないのかと思っていました。
『炎(ショーレー)』は1975年の作品ですが、私はそれよりも前、1960年代の『Devar(義弟)』等モノクロ映画に出ていたダルメンドラが好きです。
本当にいるとは思っていませんでした。
作品が古いので現代的な名前ではないと思いますし、
キャディの年齢は30代だと思うので、
両親がファンだったのかもしれませんね。
ちなみに・・・ナレンドラ、ディレンドラ、
ラジェンドラなどはポピュラーですから、
ダルメンドラがいてもおかしくないかもしれません。
1/15付の宝塚観劇記を再度拝見しましたが、本当に詳細に記憶されているのですね。メモを取られるのでしょうか。
見たばかりなのに、こんなに細かく覚えていないザルな私の頭・・・。
初演から脚本や歌詞もブラッシュアップし、出演者の一部変更もあったようです。指摘されていた点もいくつか修正されていました。
主役クラスは関西出身で笑わせるのはお手のもの。2千人をぐいぐい引っぱっていくパワーはさすがです。
オームとシャンティはもちろんとても良かったですが、お気に入りはオームの母(東京と同じ)の貫録と、ムケーシュ(東京とは別)の悪役っぷりでした。
マサラ上映を真似して、カーテンコールでもみんなで踊る(立ち上がれませんでしたが)演出になっていてとても楽しかったです。
宝塚とインド映画ってとても相性がいいように思うので、こういう色とりどりで華やかな作品をまた取り上げてほしいですね。とりあえず思いつくのはプレーム兄貴です。
そう言えば、同じパターンの名前、挙げて下さったようにいろいろありますね。
ナレーンドラはモーディー首相の名前ですし、ラージェーンドラはプラサード初代大統領の名前だし。
ダルメーンドラがデビューしたのが1960年ですが、同じ頃にジテーンドラ(ジテーンダル?)もデビューしているので、その頃のスターに流行の名前が「~ドラの一字名前」パターンだったのかも知れません。
当時は結構、男優も女優も一字名前の芸名が多かったですよね。
「~ドラ」はほかに誰がいたかなあ...。
大阪公演の詳しいご報告、ありがとうございます!
東京公演の時は、ご存知のようにプログラムに詳しい場面構成が載っていたので、あまりたくさんメモは取らなかったのですが、ヒンディー語文字の所だけあれこれメモりました。
再演ではきっと、ここを訂正して下さったのですね。
関西公演の方が笑いももっと生きていたようで、見たかったです~。
ファラー・カーン監督もベタぼめでしたね。
また、インド映画とのコラボが実現すると面白いですが、『バーフバリ』は無理かなあ。
『プレーム兄貴、お城へ行く』は公開されていたら候補になったかも、なんですが...。