始まりました、第26回東京国際映画祭。六本木ヒルズはこんな感じです。お馴染み、地下鉄日比谷線六本木駅の通路。今年は映画祭が占めている壁面面積が少ないような....。
地下鉄の通路から上がった六本木ヒルズ。昨年のような、TIFFの旗とハロウィンの旗が植栽に躍っているかと思ったのですが、今年は普段と変わらぬジミ~な感じのガーデン一帯。でも、取材している方がいました。
TOHOシネマズに近くなると、さすがに映画祭の雰囲気が。上映される作品のポスターがずらっと並べて貼ってあるのは、昨年と同じです。
と、ここまで写真を撮って、カタログをゲットしたあとは、すみやかに遁走。IFFJ@渋谷にでかけたのでした。IFFJで今日見たのは、『移動映画館』 (2013)と『少年ビームとバリの王様』 (2013)。
『移動映画館』はマラーティー語映画で、監督はガジェーンドル・アヒレー。トラックにテントや映写機材を乗せて、映画のない土地を回っていく人々を描いています。バクチ好きの父親に悩まされながら、借金のかたに取られそうになる移動映画館を守っていく男勝りの娘チャンディ(トルプティ・ボーイル/プロデューサーも兼任)と、売れない自作を持って移動映画館にやってきた監督(スボード・バーヴェー)を軸に、ハンドマイクを離さない宣伝係のおじさんや、監督になる夢を持って手伝っている少年、商売敵などが登場して、移動映画館の喜怒哀楽をつぶさに見せてくれます。
そう言えば、昔はインドの年鑑に映画館の数として、常設の映画館と移動映画館が別々に載せられていたのでした。「INDIA 1984」には、1982-83の映画館数の統計として、「常設館(Permanent)」7,149館、「移動映画館(Touring)」4,553館という数字が出ています。3分の1以上が移動映画館だったのですね。本作で見る限り現在も生き残っているようですが、数はぐっと減っているのでは、と思います。ちょっと泥臭いところ&ご都合主義的なところがあるものの、それも魅力になっている、映画愛に溢れた作品でした。
続いて見たのは、『少年ビームとバリの王様』。期待していたのですが、冗長だなあ、と思ったとたん夢の世界へ。バリの風俗もよく調べて描いてあり、絵はなかなかきれいな上、途中ソング&ダンスシーンも入ったりして楽しめる作品だと思うのですが、睡魔には勝てませんでした...。なお、劇中「Keris(短剣)」をインド人声優は「ケリス」と発音していましたが、あれは正しくは「クリス」。ちょっとツメが甘かったですね。
このあともう1本試写を見て、TIFF DAY 1 は終了。明日からは、TIFFのスクリーニングを中心に見ていく予定です。