本日はインドの独立記念日です。1947年8月15日、インドはイギリスから独立したのですが、もとの英領インドはそのまま1つの国として独立することは叶わず、前日の1947年8月14日にはパキスタンが一足早く独立したのでした。これは「インド・パキスタン分離独立」と呼ばれ、今に至るまで禍根を残していますが、イギリスの植民地から長い抵抗運動を経て勝ち取った両国の独立は誇らしいものであり、今日のインドでは国中で独立記念日が祝われています。インド国旗のティランガ(三色)を使ったデザインのこんなイメージが、インドでは飛び交っていることでしょう。
YouTubeには、大御所歌手ラター・マンゲーシュカルや大御所俳優アミターブ・バッチャンの肉声コメントが入った歌「Hum Hindustani(ハム・ヒンドゥスターニー/我々はインド人)」がアップされ、歌手や俳優が大勢参加しています。歌手では、ソーヌー・ニガムやアルカ・ヤーグニク、珍しい'80&'90年代の人気男性歌手シャッビール・クマールなどが登場、俳優ではこれまた珍しい1980年代の人気女優パドミニー・コーラープリーに始まって、『ミッション・マンガル』(2019)のソーナークシー・シンハー、『サーホー』(2019)のシュラッダー・カプールら歌える俳優が顔を見せています。
Hum Hindustani-Lata M|Padmini K|Shraddha Kapoor|Sonakshi S|Jannat Zubair|Shruti H|Tara S|Alka Y Cont
独立記念日は、インド映画界が大作リリースの機会とする休日の1つで、毎年、愛国精神を盛り込んだ作品が公開されてきたのですが、実は『ミッション・マンガル』もその1つ。私が『ミッション・マンガル』を初めて見たのは2019年8月18日のバンコクで、8月15日から、バンコクでもインドと同時公開されていたのでした。その時の記事がこちらですが、その後日本でも公開され、先日8月4日にDVD発売されました。インドの国家的なプロジェクトであるISRO(インド宇宙研究機構)の火星探査ロケットが火星に到達するまでを描いたもので、アクシャイ・クマール、ヴィディヤー・バーラン、ソーナークシー・シンハー、タープシー・パンヌーら豪華キャストが出演しています。アマゾン沼でのご紹介はこちら。レンタルもありますので、まだご覧になっていない方はぜひどうぞ。
劇中では編集が加えられているのですが、テーマソングとも言える「Dil Mein Mars Hai(ディル・メーン・マース・ハィ/心には火星がいる)」のクリップもどうぞ。映像特典でこれも付け加えてあると、Good Job!だったのですが、残念ながら映像特典は予告編のみ。でも、粋な計らいで、インド版予告編も英語字幕で収録してあり、その中に「今年の独立記念日には」という文字も見えますので、確認してみて下さいね。
Dil Mein Mars Hai - Full Video | Mission Mangal | Akshay | Vidya | Sonakshi | Taapsee | Benny, Vibha
DVDの円盤は、火星みたいな赤色、つまり劇場用パンフと同じデザインで素敵です。そうそう、余談ですが、『ミッション・マンガル』のヴィジュアル・デザインを担当したのは、現在公開中の『ジャッリカットゥ 牛の怒り』のデザイナーさんと同じ方です。下の火星と水牛とが、まさかの兄弟だったとは...。『ジャッリカットゥ 牛の怒り』は、今も渋谷のシアター・イメージフォーラムで1日3回(!当初の4回からは減ったとはいえ、すごい快進撃ぶりです。8月17日には公開1ヶ月目を迎えます)上映されているのを始め、各地で今後も続々と公開が始まりますので、公式サイトをチェックして、ぜひ劇場でご覧下さいね。
(全然性格の違う兄弟ですねー。美人の姉に乱暴者の弟?)
あと、先日公開されたばかりのラジニカーント主演作『ダルバール 復讐人』も、10月6日にDVD発売されます。アマゾン沼でのご紹介はこちらです(アマゾン様、この映画の言語は「タミル語」です。「タミール語」ではありません。もうそろそろ、正しい表記を憶えてね)。カバーのヴィジュアルがチラシとは異なっているので、ファンには嬉しいですね。
なお、『サーホー』はNetflixで8月31日から配信開始、と出ていましたが、今アップされている告知画像のタイトルは、ヒンディー語のデーヴァナーガリー文字「साहो」のみ。誰も読めないですよー、これじゃ。しかし、ヒンディー語文字でタイトルが出してある、ということは、ヒンディー語版なのでしょうか。作品情報の「ジャンル」も、「インド、ヒンディー語の映画、ボリウッド映画」になっているし、テルグ語版ではなくヒンディー語版をネトフリは買ったのかも知れません。プラバースのしゃべるヒンディー語も、聞いてみたい気がしますね。ファンの方は、8月31日を待ちましょう。最後に、久しぶりに『サーホー』の予告編を付けておきます。
『サーホー』本予告
大雨にも酷暑にもコロナ禍にも負けず、皆さん夏を乗り切って下さいね!