パソコンの調子がどうもいまいちで、困っています。カーソルの矢印が、ぶるぶる震えるのです。再起動するとしばらくは正常に戻るのですが、またすぐにぶるぶる...。何にそんなにおびえてるのォ、と気合いを入れたくなりますが、何なんでしょうね? というわけでやりにくい上、メールで使っているThunderbirdの仕様がちょっと変わったのか、これまたやりにくいことこの上なく...。忙しい時に、やめてほしいワ、ホンマに、ですがな奥さん。というわけで、今日は入ってきたニュースをまとめて簡単にご紹介します。
<NEWS 1>『ヴィクラムとヴェーダ』&『ただ空高く舞え』の公開決定!
IDE<インド大映画祭>で上映されて好評を博した2本の映画が、明年1月に劇場公開となります。IDEでは、チケットがすぐに売り切れ、見られなかった、という方も多かったのでは、と思うこの2本、今度は確実に見られますので、ぜひ劇場にお運び下さい。上映作品の簡単なご紹介をしておきます。
『ただ空高く舞え』
2020年/タミル語/150分/原題:Soorarai Pottru
監督:スダー・コーングラー
出演:スーリヤ、アパルナー・バーラムラリ
空軍士官だったマーラことネドゥマーラン(スーリヤ)は、航空便のエコノミー席が満席で乗れなかったことから父の死に目に会えず、格安航空会社の必要性を痛感します。そこで、空軍同期の友人たちと格安航空会社設立を目指すのですが、実現までにはほど遠く...。そんな中、マーラはパン屋を目指す女性ボンミ(アパルナー・バーラムラリ)とお見合いし、彼女の自立心に感銘を受けます…。一般には「エア・デカン」で知られる格安航空会社「Simplifly Deccan」の設立者をモデルにした、実話に基づく物語です。夢を叶えるヒコーキ野郎が描かれるだけでなく、妻との関係の描写にはフェミニズム精神が満載であるなど、さすが『ファイナル・ラウンド』(2016)の女性監督スダー・コーングラー作品、と思わせられます。本作は昨年の国家映画賞(ナショナル・フィルム・アワード)で、作品賞、主演男優賞のスーリヤに加え、主演女優賞もアパルナー・バーラムラリ(『響け!情熱のムリダンガム』でも看護師役を好演!)が獲得するなど、多くの賞を受賞して話題になった作品です。
『ヴィクラムとヴェーダ』(ヒンディー語版)
2022年/ヒンディー語/157分/原題:Vikram Vedha
監督:ブシュカル&ガーヤトリ
出演:リティク・ローシャン、サイフ・アリー・カーン
2017年の同名タミル映画のリメイク。ヴィクラム(サイフ・アリー・カーン)は優秀な警視ですが、自分の判断基準を何事にも優先させ、容疑者の逮捕よりも、「エンカウンター」と称される「警官の超法規的殺人」に走りがち。「犯人が逃亡しようとした」「隠れ家を襲って逮捕しようとしたが、攻撃してきたのでやむを得ず射殺した」等々の理由を付けて、次々と”悪人”を始末していきます。ところが、ヴィクラムが目の敵にしていたギャング組織のボスヴェーダ(リティク・ローシャン)が、何と警察署に自首してきます。ヴェーダは署で自分に起きたこれまでの出来事を語り始め、そこから明らかになるヴェーダの善悪判断基準は、ヴィクラムを混乱に陥れます…。タミル語作品では、ヴィクラムをR.マーダヴァンが演じ、ヴェーダ役はヴィジャイ・セードゥパティと、なかなかの貫禄対決でした。同じ監督デュオによるリメイクで、両作品を見比べてみるのも一興です。
配給はインド映画同好会で、公開は1月6日(土)より新宿K's cinemaにて。宣伝資料をいただいたら、またご紹介します。
<NEWS 2>山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)で、インド映画がインターナショナル・コンペティション大賞受賞!
YIDFFのことは、全然お知らせできずにすみませんでした。本日、12日(木)に閉幕となり、受賞結果が発表されたもので、ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)はインドのパヤル・カパーリヤー監督作品『何も知らない夜(A Night of Knowing Nothing)』に授与されました。予告編を付けておきます。
A Night of Knowing Nothing - Official Trailer
<NEWS 3>明後日10月14日(土)13:00~ NHK文化センター青山教室の講座<もっと! インド映画を読み解く:『RRR』と『K.G.F:CHAPTER1&2』>開講!
今年も3回連続講座で、10月、12月、2月の開催です。詳しくはNHK文化センター青山教室のサイトをご覧下さい。『RRR』はなぜヒットしたのか、では、ちょっとした裏話なども、また、『K.G.F:CHAPTER1&2』では、今回まとめてみた本作の特異な点をいろいろと。配給会社ツインさんご協力の下、動画も見ていただきながら解説をしていきます。時間があれば、「熱風!! 南インド映画の世界」の作品についてもちょっと言及しておきたいのですが、そんな時間があるかしらん? せめて、『プシュパ 覚醒』(2021)についてだけでもしゃべりたい、いや、そうなると『ヤマドンガ』(2007)もぜひ...と、いまだ準備終わらずですが、皆様のお越しを、あるいはご視聴をお待ちしています! 教室ご参加の方には、ささやかなプレゼントもありますので、よろしくお願い致します。