アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

新学期

2011-04-11 | 日常

月11日から今日で1ヶ月。いろんなことが起きたので、ずいぶん長い時間が経ったような気がします。

先週からいろんな学校で新学期が始まっていますが、私が非常勤として出講している大学も、早いところでは今日から授業が始まります。例年ですと、4月の10日前後、大体第2週からどこでも授業が始まるのですが、今年は地震の影響で、規模の大きい大学では授業開始を1、2週間遅らせるところが多いようです。被災地出身の在校生や新入生がいる可能性が高いためと、停電や交通機関の影響などを考慮して決められた措置です。

今日から授業開始となるR大学は、2学部だけの比較的小規模な大学ですが、それだけに家庭的な雰囲気があって、居心地のいい空間が作られています。キャンパスに緑が多いのも、ホッとする点の一つです。今年度から新校舎も完成し、学習環境もさらによくなりそうです。

私が特に好きなのはこの大学の図書館で、図書館学の先生が「ここは基本的な文献が実によく揃っていますよー」と感心なさったぐらい、収蔵図書のラインアップが充実しているのです。以前『ラガーン』 (2001)という、クリケットを扱ったインド映画の字幕を担当した時は、この図書館でスポーツ関係の全集に載っていたクリケットの記述を参照することができ、とても助かりました。北方謙三の「楊令伝」も、新しい巻が出るたびに借りています(笑)。

ラガーン [DVD]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

図書館にある新着本の棚をチェックするのは本当に楽しみで、いつも「おっ!」と思うような本が入っていて思わず手に取ってしまいます。一昨年面白く読んだ本、櫻井孝昌著「アニメ文化外交」(ちくま新書)もこの棚で発見しました。日本のアニメ文化のグローバル化を、具体的なシーンで教えてくれる好著です。先生方による選書だけでなく、図書館員の方が学生に読ませたい本を積極的に選んで入れてくれているようです。

アニメ文化外交 (ちくま新書)
櫻井 孝昌
筑摩書房

私が担当している授業は、アジア映画を素材にしたメディア社会論、マスメディア論なのですが、それに必要なAVソフトもよく揃っています。中国語や中国文化を専攻するコースがあることもあって、中国語圏の映画を中心とするアジア映画のソフトはかなりの充実ぶりです。私の授業でアジア映画の面白さを知ってくれた学生諸君が、図書館のAVソフトを利用してどんどんアジア映画を鑑賞し、アジアへの理解を深めてくれる....ようになるのが理想なんですが。

つらい1ヶ月を経て私の授業に出てくれる学生諸君に、アジア映画の元気が感染するようがんばらなくっちゃ、です。最後に、見ると元気が出てくる『ラガーン』をつけておきます(最初から2分ぐらいの所で歌がスタート)。歌詞の意味は下のような感じです。『たとえ明日が来なくても』 (2003)でも使われていたので、憶えてらっしゃる方があるかも知れませんね。

「さあ、進め(Chale Chalo)」                  

  繰り返し何度も唱えるんだ

  我々が勝つ 奴らは負ける

  我々を負かす者はいない さあ 進め

  阻むものは消える さあ 進め

  たとえ深い闇が覆っても さあ 進め

  誰も落ちこぼれないよう さあ 進め

  指1本ではへし折れる

  5本ならば拳ができる

  団結はさらに強固に さあ 進め

  たとえ誰かが迷っても さあ 進め

  我々を負かす者はいない さあ 進め

  阻むものは消える さあ 進め

 

 


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