小田急電鉄はMSE就役10周年を記念して、12/2に『メトロあさぎり』を綾瀬から御殿場まで運転することを発表した。
列車は綾瀬を12時03分に出発、御殿場には14時18分に到着し、途中駅での客扱いは行わない。小田急トラベルによるパッケージツアーのみの販売で、旅行代金は大人9,900円、子供8,900円、昼食の他に特典として記念乗車証明書、D型硬券、限定キーホルダーが付く。
車内では、東京メトロ、JR東海、小田急の3社によるコラボアナンス、3社のグッズが当たる抽選会、富士娘による現地紹介とチラシの配布が行なわれる予定で、御殿場駅改札口ではマスコットキャラクターが出迎えることになっている。
募集人員は280名となっている。
------------------------------------------------------
2008年に東京メトロ千代田線へ乗入れ、2012年に御殿場線に乗り入れるようになった小田急MSE、今回は初めてその両方に乗り入れる列車を運転することになった。愛称は『メトロふじさん』ではなく『メトロあさぎり』、今年3月の改正でなくなった『あさぎり』が、新宿発ではないが復活する形となった。
ただ、『メトロ湘南マリン』や『メトロもみじ』のような臨時列車でなく、ツアーの貸切としての運転、そのため北千住や表参道での客扱いは行わない。小田急トラベルとしては、綾瀬発にすることでいつもは乗れない綾瀬~北千住間に乗れることを売りにしているが、綾瀬以東の常磐線沿線以外からの利用は不便ということになる。
綾瀬発は12時03分となっているが、1分前に綾瀬始発があるので1番線発、代々木上原は12時45分に発車して46分の快速急行に先行、その後は22日から運転される『ふじさん31号』のスジと同じ、相武台前で空待避している普通を追い抜き、谷峨で御殿場線普通を交換するのだろう。
綾瀬から御殿場までの特急券は販売されていないが、新宿から御殿場までの特急料金1530円に210円を加算すると1740円、運賃は1457円なので、もし営業運転した場合の料金+運賃は3,197円となる。旅行代金との差は6,700円ほど、ツアーに帰りの分も入っているのかと思うくらいの高価格設定だ。そのうえ、御殿場到着が日曜の昼下がり、17時前に暗くなるこの季節では駅近くでも数時間しか観光できないと思われる。とはいえ、予約はすでに満席である。
特急車両を使った直通列車でパッケージツアーでの販売というと、神戸から伊勢・名古屋方面への阪神・近鉄直通特急が頭をよぎる。阪神での特急料金が設定できないからパッケージツアーでの販売になっているけど、『メトロあさぎり』の場合は3社直通の特急券を販売できないから、パッケージツアーでの販売になったのだろう。
MSEといえば、豊洲市場の近くまで直通する『ベイリゾート』も復活して欲しいところ。でも、ホームドアが設置されたから、乗入れられないのだな。千代田線にもホームドアが設置されるから、何か他の事情もあると思うけど。
最新の画像もっと見る
最近の「情報(東日本)」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事