しーさるの鉄日記

四季島乗り入れによる上野駅整備と、カシオペア北海道乗り入れ取りやめ


JR東日本は、上野駅を『クルーズトレイン四季島』の出発駅、終着駅にするにあたって、以下の整備をすることを発表した。

●13番線の先頭車向かい辺りに、ラウンジ『プロローグ四季島』を新設、列車出発前にはクルーやスタッフとの語らいの場に、列車終着後にはフェアウェルパーティの会場にする。

●13番線と14番線の間に、専用ホーム『新たな旅立ちの13.5番線』を新設、頭端部にあるエントランスから入った利用客はコリドーを経由して、5号車ラウンジカーのエントランスから列車に乗るようにする。

●『四季島スイート』『デラックススイート』利用客には、ハイヤーが指定場所まで出迎え又は見送りをする。また、旅行中に車を預かるバレーサービスも行い、利用客の車を乗降場所まで回送する。

なお、現行札幌へ乗り入れている『カシオペアクルーズ』『カシオペア紀行』については、上野発2月25日、札幌発2月26日をもって、道内への乗り入れを取りやめる。今後、『カシオペア』は東日本管内のみでの運転となる。

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MOTOトレイン以来、約20年ぶりの荷降ろしホームの有効活用。荷物需要がなくなっても、残しておいて良かったと思ういい活用方法だ。

改造とはいえ、週2本の『クルーズトレイン』のために専用ホームを作るとは。でも、『クルーズトレイン』停車のために駅やその周辺を整備するというのはザラだからな。四季島の場合は姨捨を改造したし、瑞風に至っては宮島口、宍道、東浜など6駅を改造しているし。エントランスやコリドーは、あの薄暗い地平ホームを逆手に取って、落ち着いたつくりにしてほしいな。5号車から乗るということは、既存ホームを延伸して100m近いコリドーにするのだろうか。乗る前に車両の外観を見るのには、いいのだけどね。

のりば名は『新たな旅立ちの13.5番線』と長いもの、案内上でののりば名はどんな名前をつけても構わない。でも、駅の電光掲示板上の案内はどうするのだろうか。普通に『クルーズトレイン四季島 11:4X日 光 11両13』とかになるのだろうか。発車メロディは新しいものを作るのだろうか。13番線で使われていた『あゝ上野駅』は、朝夜の常磐線特急が発着する16、17番線に移されたし。
現状の旧荷降ろしホームは、駅構内図ではスルー、時刻表やネット上では高架ホームと重なっているし、駅のものでも掲載されてない。これは荷降ろしホームが使われていた国鉄時代も同じである。『新たな旅立ちの13.5番線』という設備になったら掲載されるのだろうか。13.5番線が駅構内図に掲載されてなくても、ラウンジの位置だけ掲載されていれば、利用者には十分なのだけどね。

『クルーズトレイン』用のラウンジは、ホームに面して作られ、博多や大阪、京都のラウンジに比べると列車に近い。とはいえ、専用ホームに行くには少し回り道する感じは否定できない。上野駅の地平改札口周辺だったら、ここ以外もできそうなスペースはあるけど、これは仕方がないか。

ハイヤーサービスのエリアはどこまでなのだろうか。『スイート』は一人約100万、日本交通ハイヤーの場合、羽田空港から18000、成田空港から36000だから1都3県といったところか。上野までJR利用だったら、その交通費JR持ちの方がいいと思うのだけど。バレーサービスもいいのだけど、列車に乗るのに列車を使うなという感じがする。

『カシオペアクルーズ』などの北海道乗り入れも、『クルーズトレイン四季島』に置き換わる形で取りやめ、EH800やDF200による旅客列車けん引も1年だけの短期間のものになる。短期間になること前提で、カシオペアの北海道乗り入れを新幹線開業後も続けたのだろうか。その割には大掛かりのような。不定期運転で運転回数も少なかったから、EH800やDF200がカシオペアをけん引する光景はレアなものになりそうだ。特に津軽線といさりび鉄道からでしか撮影できないEH800けん引のカシオペアは。

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