物語は2作品とも,床面に線が引かれ,ここは道路,
ここは誰々の家・・・といった空間で展開されます。
映画と言うより舞台をみている感覚です。
映画鑑賞後に期待する感動や爽快感,成就感,達成感は
残念ながら味わえないと思います。
(いろいろ考えさせられるところはありますが)
監督・脚本はラース・フォン・トリアー
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』をご存じの方なら
・・・・・なるほどとうなずけるはず。
『ドッグヴィル』日本版劇場予告編
物語の概要はウィキペディアから
『ドッグヴィル』2003年にデンマークで製作(撮影はスウェーデン)された映画。
監督・脚本はラース・フォン・トリアー、主演はニコール・キッドマン。
人間の「本性」を無視した観念的な道徳の無意味さを描く。
続編の『マンダレイ』(2005)、『Washington』(2009予定 → 無期限延期)
とあわせて「機会の土地-アメリカ」三部作をなすとされている。
舞台は大恐慌時代のロッキー山脈の廃れた鉱山町ドッグヴィル(犬の町)。
医者の息子トム(ベタニー)は偉大な作家となって
人々にすばらしい道徳を伝えることを夢見ていた。
そこにギャングに追われたグレース(キッドマン)が逃げ込んでくる。
トムは追われている理由をかたくなに口にしないグレースを受け入れ、
かくまうことこそが道徳の実践だと確信し、町の人々に
グレースの奉仕と引き換えに彼女をかくまうことを提案する。
グレースは受け入れてもらうために必死で努力し、町の人と心が通うようになる。
しかし、住人の態度は次第に身勝手なエゴへと変貌していく。
『マンダレイ』映像と音楽のみです(音量ご注意)
物語の概要はウィキペディアから
『マンダレイ』2005年にデンマーク他6カ国の出資で製作された映画。
ラース・フォン・トリアー監督・脚本による
「アメリカ合衆国 - 機会の土地」三部作の2作目。
主演はブライス・ダラス・ハワード。
観念的な「多数決主義」や「自由主義」を力ずくで押し付けることや、
人間を類型に当てはめようとすることの愚かしさを描く。
舞台は1933年のアラバマ州、南北戦争と奴隷解放宣言からおよそ70年。
縄張りを失って旅をしていたグレース(ハワード)たちギャング団は
大農場マンダレイの前で黒人の女に呼び止められる。
そこでは依然として奴隷制度同様の搾取が横行し、今まさに
使用人の一人ティモシーがむち打たれようとしていた。
グレースが銃の力で割り込むと農場の女主人(バコール)は息絶えてしまう。
命令するものを失って途方にくれる黒人の使用人たちをみてグレースは、
マンダレイを民主的で自由な共同体につくりかえる決心をするが…。