ウシカシカチーム6話目の2
「まかせたから、人まかせにしたから、人?いや動物かな?
まかせたからしあわせのオオカミは俺らをしあわせにしなかった。
俺達は本気で自分達でどうにかしようって考えてなかった。
オオカミがなんとかしてくれるって、オオカミに助けを求めた。
それでオオカミが俺達の願いを聞いてくれるわけがない。
皆、一つじゃなかった。
ウッディーがクマになるのはなにかのまほうで俺らがバラバラになったり、
人まかせにするとウッディーはくまになる」
と言った。なんとなく全員がなっとくした。
そして今度はたいちがひらめいた。
「しばしばが時間をとめる」
と言うたいち。他の皆は頭の上に「?はてな」があるようだ。
そしてまたたいちが話しだす。
「ほら、しばしばって時間とめるじゃん。
チーム決めの時とか何かを決める時、
全員が話し合いに100%参加していなかったり、
皆がひとつになろうとしてない時、しばしばは「時間とめて」って言うじゃん。
だからきっとグロースの全員が一つになってなかったから時間がとまったんだよ。」
と言う。今度はたっくーま、
「じゃあ薬のレシピに書いてあったヌプカの里の…ってのはヌプカの里のみんなだね!」
と言う。きっとそうだと信じてうしかしかは全員で農村自然公園のシラカバの木の枝をとりに行き、
しほろ高校のジャガイモが入ったカレーを作り、
そこに包丁を使うのがなれてないなおたろうが一生懸命シラカバの木を細く切り、
それをひづるとゆかこがカレーに入れた。なんだかおいしそう。
そして最後、ヌプカの里の皆。
うしかしかはカレーの入ったなべを持って皆の所へ、これをどうするか、皆にのませるか。
でも皆はうごかない。どうするかを皆で話し決めた結果、
「月にカレーをぶちまけて黄色にもどす」
なんともザンシン。でも、皆で一つになって決めた事ならきっと、そうねがって
ひづる、なおたろう、たっくーま、けいいち、たいち、ゆかこ、ウッディーで1つのなべを持ち、
「せーの」のかけごえでカレーを月にぶちまけた。
皆は月、一点だけを見つめている。
月がぼんやりしながら黄色にもどっていった。
すると風がスーッとふき、皆がうごきだした。
コッシーチームはさかをゴロゴロころがっている。そう、もとにもどった。
うしかしかがカレーをぶちまけた時、
ずっと一点をみてとまっているうしかしか以外の皆とうしかしかは月に集中していた。
グロース全員の気持ちは月にあって、皆で同じものを見て、
皆で同じことを考えて一つになったから時間は再スタートした。
皆で一つにならなきゃ動きだせない。そう思ったその日の夜はうしかしかはもちろん全員がぐっすりねた。
三年に一度しかあらわれないはずのオオカミとクマに二度あった事や
32世紀からきたしばしばの事や
ウッディーがクマとオオカミに変身しちゃうまほうとかふしぎな事が沢山だった。
でもとりあえずきっと今年の北海道でのグロース7月29日から8月2日で
ウッディーがクマにならなかったのはグロースの皆が一つになっていたから。
(ユカコ中3)
おしまい
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