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100年後の人間作り!親子のアートセラピー「子ども未来研究所」の活動、アートセラピスト達の活躍を紹介します

都内での活動

2011年04月01日 | 日々のこと
こんにちは。
門前仲町教室・ビッグマウンテンのもんです。

都内で地震後のメンタルケアということで
第1回目の活動をしてきました。

東北の被害が大きく
つい忘れがちですが、
都内の私たちにとっても十分に怖い体験でした。

教室のお母さんたちの様子を聞くかぎり
子どもたちの様子もさまざまなようで、
「地震や津波の映像を見たくない」とテレビをつけると怒る子、
おしっこが我慢できにくくなった子、
1週間してようやく「こわかったの」というお話を始めた子、
全然かわりませんよ、という子も。

私たちもまずは様子を知ろう!ということで
オープンスペースの形でアートセラピーを提供し、
いらしたお母さん達に様子を聞いたり、
子どもたちの様子を見守らせていただきました。

臨床心理士さんの話によると
地震後、体の安全が守られてから
心のほうの反応がおこります。
そのため、今頃はとにかくたくさん遊んで発散することが大切とのこと。

そのお話の中で
とても興味深かったのは
子どもたちが「地震遊びや津波遊び」をすることで、
自分を回復させるプロセスをたどっているということ。

そういう遊びをしているときは
決して止めずにやらせてあげるのが
回復するために大切なこととありました。

とにかく自由に!
アートができるように準備してお待ちしました。

数人の子ども達が遊びにきました子が、
その中にも「津波遊び」をしている子どもがいました。

子どもたちの興味のおもむくままに
いろんなアートをしたのですが、
みんなでクレヨンで大きな紙で
自由画をしている時のこと。


数本のクレヨンでぐいぐい遊んでいるうちに
1人の子がスイッチが入ったようで
「津波だ~」と青いクレヨンをぐるぐる。
それまでの時間は
集中してものづくりをしている様子の子でしたが、
クレヨンを始めたら、
突然大きな声でしゃべりだしました。

自分で家の絵を描き、
「家は津波で流されたんだ!!」
とまたもや青いクレヨンでぐるぐる。

下辺の青い塗りつぶしが津波で家を塗りつぶした跡です。

さらに赤いクレヨンをもって
「火事にもなったんだ!」
とぐるぐる。

さらに黒いクレヨンを持って
ほかの子が絵を描いているところも
「津波がきたら逃げてもだめなんだ!!」
とぐいぐい塗りつぶし。

他の子が「やめてよ~」と逃げ回ると
「津波が来たら避難してもだめだ!!」
とお友達をおいかける。

さらに
「東京タワーもぽきんとおれちゃったんだよ」
と赤で東京タワー。

入ったスイッチはなかなかきれず、
興奮が続いている様子でした。

1人1人が絵の気にいったところを
切り取って帰るころには
彼もクールダウンしたのか、
「楽しかったぁ。」と帰っていきました。

小さな違いなので、
そのままにして
これからの日常も過ごすことも
できるかもしれませんが、
クレヨンの力をかりて
ここで出せたことで
発散につながったのだったら、
嬉しいことです。

また、4月6日にオープンアートスペースを
門前仲町で開催するので、報告します。


いま、福島出身の私たちの仲間が
避難されている人達のために
アートセラピーで寄り添っています。
そちらのレポートもご覧ください。


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