ヌプカに到着するものの、また雨が降り始めた。
それもかなりの強い雨。
荷物の整理をして、高原の一番てっぺん、通称「銅像の場所」に集合。
ここに、かんたんな東屋のような建物があります。
士幌の町を創り出した3人の(名前は分かりませんが)銅像が建つ広場で、今夜はこの東屋で飯盒すいさん。
ご飯が炊きあがるまでの時間、子どもたちは、高原を歩き回って「イントラ探し」
先に出発した自分のグループのイントラを探すのだけれど、雨がすごい。
約40分間、結局イントラは誰ひとり見つからなかった。
土砂降りにもかかわらず、地面に這いつくばって隠れたり、草むらに身をひそめたり…。
イントラたちも、本気で遊んでいる。
雨具を着ているとはいえ、全身びしょぬれで帰ってきた。
「おなかがすいたぁ」
おいしいごはんの炊けた匂いと、料理隊が作ってくれた、あったかーいトン汁。
気温は、確実に20度を下回っている。
自分たちが持参したレトルトを、皆で分け合いながらの夕食は、いつも本当に楽しい。
トン汁3杯目!とか、4杯目!と言いあう子どもたちの声に、サポーターもにっこり。
夕食も終わり、肩づけをした後に、恒例の「HABITA」
生活環境を意味するこのHABITAは、自分たちが目にした景色や風景をグループごとに身体表現する実習。
農村自然公園の中に「蕗(ふき)の畑」が広がっている場所があります。
それは見事な大きな蕗の葉ばかりで、周囲の木々の中でそこに陽射しがあたると、まるでサンクチュアリのように感じるスポット。
その場所を、グループごとに表現していきます。
ボクは、この実習が大好きです。
グループのイントラを巻き込んで、子どもたちが工夫します。
風にそよぐ木々の葉、飛びかう虫たち、森の木々、波打つ大きな蕗の葉・・・・
この森には、実際にキタキツネもいるし、時には鹿も現れることもあります。
何百年もの時間の流れの中で生きてきた森を、子どもたちは優しく、そしておかしく表現してくれました。
夜も更けてきました。
雨のためにテントは断念しましたが、子どもたちは一日目を十分に堪能したようです。
「あしたの起床時間は5時。寝る時間を自分たちで決めてください」
子どもたちがヌプカあの宿舎に戻っていく。
ボクたちは、まだこの後もやることが満載です。
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