投資利回りや将来価値などを一切考慮しなければ、一万円札は
一万円の値打ちである。一万円以上でもなければ一万円以下
でもない。一見疑いのない当たり前の話である。
売上から仕入を引いた月間粗利益が100万円の八百屋
さんがあったとします。粗利益100万円の中から家賃・水道
光熱費税金・給料・保険という経費の合計80万円を引いた
20万円を今まで銀行の返済に充てていました。しかし近くに
安売りで有名なスーパーが進出してきて、月間粗利益が80万
円になってしまいました。どう対処するべきでしょうか?
真面目な中小企業の経営者の方ほど、銀行に経営悪化を知ら
れるのが怖くて、このような状況でもお金をかき集めてでも
最優先で銀行返済をしているのです。その後さらに親戚縁者・
友人だけでなくサラ金・闇金へと転落することもまれでは
ありません。勇気を出して銀行に相談しても、延滞になれば
事故扱いになりますよ・20万円くらい何とかできるでしょ?
と言われてしまいます。
多くの銀行マンにとってはまさに20万円なのです。20万円
以上でもなければ20万円以下でもないのです。しかし全く
別の見方をすれば、80万円の粗利益の中の20万円 つまり
その八百屋さんにとっては粗利益の25%なのです。金融
機関にとって20万円は大した金額ではないでしょうが、粗利益
の25%となれば話は全く別です。金融機関に説明する
際には金額という絶対価値ではなく、収入規模に合った相対
価値で説明しながら返済可能額を明らかにすることが重要
なのです。
毎分5Lの水が入り、毎分3Lの水が排出されるバスタブが
あったとします。毎分2Lのペースで水が溜まり始め、満杯に
なれば溢れ始めます。しかし入る水の量が毎分2Lになって
しまえば、バスタブの水はしばらくすると空っぽになって
しまいます。バスタブの水を維持しようと思えば、入る水の
量に合わせて排出される量を調整すれば良いだけなのです。
企業の資金繰りに当てはめた場合、この簡単な理屈がなかなか
できないのです。売上(収益)が低下したら、それに合わせて
経費削減しながら銀行返済も減らすということができないの
です。私たちのような倒産回避に携わる人間にとって、
資金繰りの検証と調整がまず最初にする作業になります。
プロの目で見た現状および将来予測に基づいて倒産回避に
向けた処方箋作りが始まるのです。
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でもない。一見疑いのない当たり前の話である。
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20万円を今まで銀行の返済に充てていました。しかし近くに
安売りで有名なスーパーが進出してきて、月間粗利益が80万
円になってしまいました。どう対処するべきでしょうか?
真面目な中小企業の経営者の方ほど、銀行に経営悪化を知ら
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最優先で銀行返済をしているのです。その後さらに親戚縁者・
友人だけでなくサラ金・闇金へと転落することもまれでは
ありません。勇気を出して銀行に相談しても、延滞になれば
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多くの銀行マンにとってはまさに20万円なのです。20万円
以上でもなければ20万円以下でもないのです。しかし全く
別の見方をすれば、80万円の粗利益の中の20万円 つまり
その八百屋さんにとっては粗利益の25%なのです。金融
機関にとって20万円は大した金額ではないでしょうが、粗利益
の25%となれば話は全く別です。金融機関に説明する
際には金額という絶対価値ではなく、収入規模に合った相対
価値で説明しながら返済可能額を明らかにすることが重要
なのです。
毎分5Lの水が入り、毎分3Lの水が排出されるバスタブが
あったとします。毎分2Lのペースで水が溜まり始め、満杯に
なれば溢れ始めます。しかし入る水の量が毎分2Lになって
しまえば、バスタブの水はしばらくすると空っぽになって
しまいます。バスタブの水を維持しようと思えば、入る水の
量に合わせて排出される量を調整すれば良いだけなのです。
企業の資金繰りに当てはめた場合、この簡単な理屈がなかなか
できないのです。売上(収益)が低下したら、それに合わせて
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