倒産回避コンサルタントからの救命ロープ

倒産回避コンサルタント・中逵努のブログです。
恩師村松謙一弁護士ご本人のブログではないことを予めご了解ください。

執念は、時として、不可能を可能にする

2020年04月10日 | 企業再建について
コロナウイルスの世界的感染拡大がさらに加速の様相を呈し、
国内でも7都府県に発令された緊急事態宣言が、他県でも追加発令される可能性が高まり、
企業の経済活動減速による国民生活に大きな影響が及ぼされる懸念が現実となってきました。

感染拡大を抑止しながら生活を守るには、これまでの常識的対応では
対応しきれない局面を迎えていると考えます。
前回の投稿記事に追記したように、緊急措置的な各種助成制度の積極活用だけでなく、
東京の大手運送会社が英断した実例があるように、従業員と会社の両方を守るために、
従業員を再雇用を前提に一旦解雇することで、会社都合による失業保険の即時給付で
従業員の方々の生活保障をしながら、
会社も固定経費の大きな比率を占める人件費をほとんど削減することで、
会社存続のために必要な経営基盤を残すことで、
コロナ騒動が沈静化した時の再雇用を守るという労使双方の相互理解に立脚した
経営判断は素晴らしいものであり、このような協力関係で経営危機を乗り越えた会社は、
必ず従来以上の発展を遂げるものと心から応援したい気持ちになりました。

また、私の実務経験の中で、絶体絶命の深刻な危機を何とか切り抜けることが出来た
具体的事例を今回ひとつご紹介したいと思います。

私的再建を目指して、ターンアラウンド業務である会社に常駐勤務している時に、
主要取引先の一社が経営破綻し多額の売掛金回収が出来なくなった影響で、
その会社の資金繰りの目途が立たなくなってしまいました。

私が再生支援していた会社は、支援開始時には、メインバンクのみならず、
取引のある金融機関からも、この会社は再建できないとの判断を下されていた会社でしたが、
社員の生活と多くの下請け会社の連鎖倒産を防ぐためにも、無理を承知で再建に挑んだ会社でした。

もともと資金繰りが立ち行かない会社が、金融機関への一時的な返済全面凍結することで、
何とか経営の灯を消すことなく再建しようとしている矢先の出来事でした。
全面返済凍結している金融機関から資金繰り不足分を補うだけの
新たな真水の追加資金は調達できない状況でした。

万事休すかと脳裏をよぎりましたが、経理担当者を交えて
様々な資金繰りシュミレーションをしたところ、主要仕入れ先数社だけに
支払いサイトを当面一か月だけ延長してもらえれば資金繰りが
何とか維持できることが判明したのは、日付が変わるくらいの深夜の出来事でした。

翌朝早速、主要仕入れ先3社に社長・経理担当者と共に出向き、実情を正確に話しました。
当面支払いを一か月延長していただければ経営破綻を免れ、
御社にもご迷惑をお掛けすることもなく、従業員や他の仕入れ先、取引先様にも
ご迷惑をお掛けすることなく事業継続できる道筋ができるので何とか協力してくださいと
お願いして回りました。

2社からはその場で快諾いただけたのですが、残りの1社の返答は、
わが社としても協力したいのはやまやまですが、一か月入金が遅れたら、
わが社が破綻してしまいますと苦渋の表情で拒絶されてしまいました。

その日は一旦話を持ち帰るということで交渉を終えたのですが、
やはりその一社の協力無くして資金繰り維持は不可能であり、
いよいよこれで万策尽きたかと思いましたが、
従業員の方々の頑張る姿、取引先の方々、金融機関の支店長の励ましなどが
脳裏をよぎり、どうしても諦めることが出来ませんでした。

どうしたものかと眠れぬ日が続いた中で、ふとあるアイデアが浮かびました。

そうだ、その残り一社のメインバンクに掛け合ってみよう!!

翌朝早速残りの一社を再度伺い、一か月支払いが遅れることのしわ寄せを
御社のメインバンクにお願いできれば、すべての糸が繋がって、道が開ける可能性をお伝えし、
その足で残りの一社のメインバンクに説明に伺いました。

根拠資料を提示して実情をすべて支店長と担当者にお話しし協力要請したところ、
その一社の返済条件緩和を承諾していただくことができ、無事すべての糸が一本につながり、
無事経営危機を回避できたという実例もあります。

執念は、時として、不可能なことが可能になるという多くの経験をしてきました。

決してあきらめずに、何としても生き抜いてください。
生き抜いていただくために、私はあなたを全力で応援します。

この実例は会社の問題だけでなく、実は個人生活にも応用できる実践的解決法です。
そのお手伝いを全力で差し上げますので、まずは初回相談無料のメール相談で
窮状を伝えていただければと思います。
  
無料相談メールアドレス consul-n@goo.jp
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