経営者の方と悪戦苦闘しながら2月末から数ヶ月の
資金繰りのメドをつけた直後だっただけに、
ご本人の落胆された姿が痛ましい。
しかしこのような状況でこそ倒産回避コンサルタントとしての
腕の見せ所である。
もともと資金繰りに余裕があった訳ではないので
更に厳しい資金繰り状況になってしまうのは間違いない。
でもこのような事態に直面した時こそ普段以上の冷静さが
必要である。
一般的に、このような緊急事態においては経営者は
冷静さを失うのは仕方が無いことである。
冷静さを失うだけでなく、より事態を悪化させてしまう
行動を取ってしまうケースも多分にある。
入金の当てがはずれたために、金融機関への返済や
仕入先への支払いのために慌てて金策に走る方が
圧倒的に多いだろう。
しかし、ここで以前のバスタブの話をもう一度思い出して
いただきたい。
入ってくる水の量が減少したときには、排出される水の量を
調整してバランスを取るという鉄則がこのようなケースで
まず大切なのです。
得意先の突然の破綻は不可抗力です。
与信管理を怠らないことは当然大切ですが、このような
不可抗力をすべて避けることはできません。
通常の資金繰りではショートしてしまうような場合は
金融機関などへの返済を一時的にストップすることが
肝心です。
突発的な資金繰り危機を金融機関へしわ寄せすることで
経営危機を回避するのは信用不安を発生させないために
重要な選択肢です。
さらに他から資金調達しないので傷口を広げる危険性も
最小限に抑えることができます。
金融機関はお客様との取引に守秘義務があるので、
信用不安が広がりにくいのです。
この続きは次回に続きます

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お詫び 出張続きで投稿頻度が大幅に低下して
申し訳ありません。少なくとも週一回は
投稿したいと思っていますのでご了承
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