心の旅、ココロのヤミ

ワタクシと関わるとネタにされます故、笑

それが職人

2017-12-21 | シンリのシンリ
親方が呟く 「見てりゃー分っかんべー」 。

これを前時代の忌むべき遺物と扱い(大して分かってないヤツが)手順を明記し数値化見える化しマニュアルとやらを作り指導するという実は某国のあまりデキが良くない層を生産機械にする仕組みに過ぎない(彼らが大好きな)メソッドとやらを絶賛する。

さて、その果てには何が来ましたかねえ ?

親方のやり方は本当に価値の無い間違ったものなんでしょうか ?

ときに、昔から言われていた 「見て分からんヤツに言っても仕方が無い」 の真意は額面通りなのか ?

大概の職人は表現が下手なものですから額面通りに受け取って出てゆくような短気ではせいぜいが図面のコピーしか出来ません。

一通り見た上で口を開いたときにトンチンカンなことを言うからそう言われるんです。 見たものを自分のアタマで考え消化し(ようとし)たか否かが重要なわけです。

要は " 観察と考察 " です。 科学者に最も必要な資質のひとつです。

何も教わらなくともこれに長けた仔も居ますがそれでも十分な訓練が必要です。

そう、言っても仕方が無いヤツは早々にふるい落とさなくてはならないのです。 あと、我慢のできないヤツとか披露したがるヤツとか。

その手合いに技を教えると悪いほうに使われますから。 モノヅクリとか技術に限らず。 誰にも彼にも教えてしまえば世界中がゴニョゴニョになるのは必然。

観察と考察はいろんな局面で行なうことも一つに絞って深く行なうことも必要です。 そんなことをしていれば 5 年や 6 年はすぐに経ってしまいます。

その間、親方はコイツに技を教えていいものかどうかをこっそり見ています。 徳や忍耐がちゃんと身についているかを見ています。

こういうことを大人しく実行できるのは正に teen の年代。 特に昨今の権利とか金とかしかアタマに無い大学出に勤まるとは思えません。

十分な観察と考察と思考と試行の果てにだけ無理を突破する思考力と精神力が宿ります。

彼らは自分たちの価値は図面やデータではなく哲学だということを分かっています何を学んでいなくとも。 それが故に後継者足りうる者が居なければ培った技や知識を墓まで持って行くことを躊躇しません。 その哲学さえ残れば技は(同じ道を辿れば)復活し得るハズですから。

それが職人。

ちょっとカッコつけ過ぎですな(