先週末、名古屋にいる長男が帰ってきました。
歯科通いととある資格試験のため。
(この資格は、本気で目指している資格の勉強の気分転換のためだそうで)
今は車を手放してしまったので、当然ママはアシ代わり。
試験は日曜の昼間、辺鄙な会場なので送迎します。
まぁ有給もたまっているからたまにはお休みをもらって。
でも久々に日曜日に世間に出たので、道は混み込み。
しかも現在、我が家は絶賛大お片付け中なので、送迎の合間にお掃除。
疲れました・・・
そして日曜の夜、帰って行きました・・・
もちろん私が駅まで送って行ったのですが、
資格試験の帰りと、駅までの道中にブックオフに寄り道。
お勉強のための参考書をお値打ちに買うためですが、
私の好みそうな本を探してくれました。
こ、これは・・・Amazonのほしいものリストにも保存しておいた本。
私の大好きな「レ・ミゼラブル」・・・
本編はあまりにも長大なので途中で挫折してしまったっけ。
映画も観たし、DVDも買った。ミュージカルは何度も観た。
なので原作は興味のある部分だけを拾い読み。
(ジュニア向けは、それでもしっかり長かったけれど何度も読んだ。
そんな拾い読みにぴったりの、美しい挿絵たっぷりの本。
昔の物語の、なにが興味深いかといえば、この独特の挿絵。
精密で、少し暗い雰囲気、でも美しい・・・
今の本の挿絵にはない魅力です。
ギュスターブ・ドレも味わい深くて好きですし、
デューラーの版画はボストン美術館で堪能した記憶が・・・
「レ・ミゼラブル」の挿絵は何人かの作家によるものだそうです。
物語の内容ももちろん、この木版画の挿絵もあってこその「レ・ミゼラブル」
私は、ミリエル神父から銀の燭台をもらう場面がいちばん好きです。
映画ではあのシーンの曲が流れるだけで涙が出てしまう・・・
そして挿絵で好きなのは最後の場面、バルジャンが二人の子供に
両手を預けて亡くなる場面を描いた一枚。
そこも何度読んで絵も涙、涙・・・
ミュージカルの最後のシーン、やはりバルジャン最期のシーンで印象的なのは
♬ 誰かを愛することは 神様のおそばにいることだ ♬ という歌詞。
日本人で、さして信仰心もない私ですが、
その歌詞で西洋の人の神様観を理解できたような気がします。
あいにく他人さまに差し上げるほどの愛はありませんが(むしろ人嫌い)
家族と、人間以外への愛は溢れ出しております。
私も神様のおそばに置いていただけるでしょうか。
今は息子たちが二人とも外に出て暮らしているので、
静かに、自分の時間も増えてゆったりと暮らしていますが、
長男がたまに帰ってきたり、二人とも急用ができ帰ってきたりすると、
まるで小さな嵐のよう・・・
でもやはり親子、私の好みは熟知していてくれるので、
こんな思いがけないラッキーも運んでくれます。