おもしろパーツーkawasaki編ー3
おもしろパーツ、四角いキャリパー、小島さんよりF1のキャリパーを借りましたCUTするなよ。
KR250のキャリパーはカワサキ・トキコで製作し、KR250はフロントはシングル、750,500はダブルで採用してま
した。コークはハードブレーキライダーではなく、スローインファーストアウトのクレバーなライダーでしたが、350は250と
同スペックで、350はスピードが出る分、フロントはプアーになるので、強力なブレーキを作ってと要請があり
ました、だだ、ダブルの必要はないので、キャリパーの改良を選択しました。現在では4ポットだ6ポットだ
分割パットだ、とありますが、当時はSPLメーカーさんは無く、異径4ポットを構想してますが、自社で
製作するしかありません。 F-1のフロントキャリパーはロッキード社製の4ポットキャリパーが装着されている
のは知っていたので、京都の小島さんからF-1のフロントキャリパーをお借りしました。
『解った ただしカットするなよ バラしても良いけど 使える状態で返せよ』 でした。そのキャリパー
からオイル通路、エアー抜き通路、剛性のだし方、左右の結合方法等を(カットせずに)勉強しました。
2ポットと同等のピストン面積の異径4ポットをチョイスするのは、2ポットで経験したパッドの偏摩耗対策を
おり込んだ設計をするつもりです。
1、ディスクの回転方向のリーディング側のパッドは減りが多いいです。ドラムブレーキでも 2・リーディングの
方が効きます、食らいつくんでしょうね、食らいつく方が摩耗します。
2、ディスクの外周の方が周速が速いので、パッドの減りが多いいです。左右、上下対称の2ポットでは
最大45分(45/60度、角度)程の偏摩耗がありました。スプリントでは大きな不具合になりません
(フル偏摩耗前にパッド交換)が、耐久ではパッドの偏摩耗が寿命(パッド交換)に大きく影響し、
MAX偏摩耗時にはピストンロック(圧力をキャンセルされたピストンが斜めに戻る為)も考えられます、
量産のでかいキャリパーはピストンの長さがあるのでピストンロックすることはないでしょうが、レーサーの
キャリパーはダストシールも無し(コンパクトに)、そして、ピストン長も短い為バランスの良い設計を要求されます
3、(このピストンロック対応でキャリパーのピストンボア加工を奥方向に45分広がるテーパー加工し対応
したこともあります、ピストンのボア奥側の面取り角度や、Rにも注意が必要です)
4ポットキャリパーの設計には、小径ピストンはリーディング側に、ワンサイズ大きなピストンはトレーリング側に
ピストンの径方向のセンターはパッドが摺動する外径と内径のセンターより内側ニ、パッドが均等に摩耗
するように設計しました。 もちろん特許は取得しましたよ。
角リングは既成サイズ(ピストン径に共した、インチサイズ)があり、ブレーキフルードに対応する特別な材料で
加工方法も研磨加工で仕上げていて素人さんには手が出せない領域です。
メーカーさんのパーツを流用させてもらいました、
角リング溝は市販キャリパーを数個カットし、断面を精密測定し姿バイトを製作し加工してもらいました。
角リング溝の形状はロッキード社が特許を取得してます。
(溝の底辺の角度、面取り、締め代が絶妙な形状してます、後日 解説いたします。)
一作目はピストンの裏蓋(詳細部を加工後裏蓋でシールする工法)のOリングが動いてしまい、
マスターシリンダーのレバーがフニャヌニャでNG,Oリングを締め込む方式に設計変更し対策しました。
ようやく、コークでテストしたら、効きすぎるから、不要でした。まあシーズン中でしたからジャストフィット
しなければ、コークは使いませんね。でもこのテストの情報をUSA・カワサキのロブ・マジーが嗅ぎつけて
E・ローソン用のブレーキにどうしても欲しいでした。KZ1000のスーパーバイク仕様用にですから、当時の
最大径であろう、φ330のDISKと左右対称の4ポットキャリパーをエディー(E・ローソン)に送りました。
#21のデカDISKと無骨な4ポットキャリパー、けっこうカッコいいですよね。また仏カワサキ(パフォーマンス)の
耐久チームが使用していた4ポットキャリパーと同じです、制動力、パッドの摩耗性等で耐久レースでも
使われたんでしょうね。ソウトウなるエキスが投入された逸品だと思っています。
注意:レーサーのキャリパーはダストシールが無い為、マシン(キャリパー)を洗浄する時に”石油系”の洗浄スプレー
を使用すると、内部の角リングに付着し膨潤させてしまって、ピストンが戻らず引きずりを起こして
しまう事が有ります、キャリパーの洗浄は台所洗剤で洗浄し水洗いが宜しいようです。
ブレーキフルードはアルコール系(非石油系)です、洗浄スプレーを使いたい方は成分をよく確認しましょう。
おもしろパーツ、四角いキャリパー、小島さんよりF1のキャリパーを借りましたCUTするなよ。
KR250のキャリパーはカワサキ・トキコで製作し、KR250はフロントはシングル、750,500はダブルで採用してま
した。コークはハードブレーキライダーではなく、スローインファーストアウトのクレバーなライダーでしたが、350は250と
同スペックで、350はスピードが出る分、フロントはプアーになるので、強力なブレーキを作ってと要請があり
ました、だだ、ダブルの必要はないので、キャリパーの改良を選択しました。現在では4ポットだ6ポットだ
分割パットだ、とありますが、当時はSPLメーカーさんは無く、異径4ポットを構想してますが、自社で
製作するしかありません。 F-1のフロントキャリパーはロッキード社製の4ポットキャリパーが装着されている
のは知っていたので、京都の小島さんからF-1のフロントキャリパーをお借りしました。
『解った ただしカットするなよ バラしても良いけど 使える状態で返せよ』 でした。そのキャリパー
からオイル通路、エアー抜き通路、剛性のだし方、左右の結合方法等を(カットせずに)勉強しました。
2ポットと同等のピストン面積の異径4ポットをチョイスするのは、2ポットで経験したパッドの偏摩耗対策を
おり込んだ設計をするつもりです。
1、ディスクの回転方向のリーディング側のパッドは減りが多いいです。ドラムブレーキでも 2・リーディングの
方が効きます、食らいつくんでしょうね、食らいつく方が摩耗します。
2、ディスクの外周の方が周速が速いので、パッドの減りが多いいです。左右、上下対称の2ポットでは
最大45分(45/60度、角度)程の偏摩耗がありました。スプリントでは大きな不具合になりません
(フル偏摩耗前にパッド交換)が、耐久ではパッドの偏摩耗が寿命(パッド交換)に大きく影響し、
MAX偏摩耗時にはピストンロック(圧力をキャンセルされたピストンが斜めに戻る為)も考えられます、
量産のでかいキャリパーはピストンの長さがあるのでピストンロックすることはないでしょうが、レーサーの
キャリパーはダストシールも無し(コンパクトに)、そして、ピストン長も短い為バランスの良い設計を要求されます
3、(このピストンロック対応でキャリパーのピストンボア加工を奥方向に45分広がるテーパー加工し対応
したこともあります、ピストンのボア奥側の面取り角度や、Rにも注意が必要です)
4ポットキャリパーの設計には、小径ピストンはリーディング側に、ワンサイズ大きなピストンはトレーリング側に
ピストンの径方向のセンターはパッドが摺動する外径と内径のセンターより内側ニ、パッドが均等に摩耗
するように設計しました。 もちろん特許は取得しましたよ。
角リングは既成サイズ(ピストン径に共した、インチサイズ)があり、ブレーキフルードに対応する特別な材料で
加工方法も研磨加工で仕上げていて素人さんには手が出せない領域です。
メーカーさんのパーツを流用させてもらいました、
角リング溝は市販キャリパーを数個カットし、断面を精密測定し姿バイトを製作し加工してもらいました。
角リング溝の形状はロッキード社が特許を取得してます。
(溝の底辺の角度、面取り、締め代が絶妙な形状してます、後日 解説いたします。)
一作目はピストンの裏蓋(詳細部を加工後裏蓋でシールする工法)のOリングが動いてしまい、
マスターシリンダーのレバーがフニャヌニャでNG,Oリングを締め込む方式に設計変更し対策しました。
ようやく、コークでテストしたら、効きすぎるから、不要でした。まあシーズン中でしたからジャストフィット
しなければ、コークは使いませんね。でもこのテストの情報をUSA・カワサキのロブ・マジーが嗅ぎつけて
E・ローソン用のブレーキにどうしても欲しいでした。KZ1000のスーパーバイク仕様用にですから、当時の
最大径であろう、φ330のDISKと左右対称の4ポットキャリパーをエディー(E・ローソン)に送りました。
#21のデカDISKと無骨な4ポットキャリパー、けっこうカッコいいですよね。また仏カワサキ(パフォーマンス)の
耐久チームが使用していた4ポットキャリパーと同じです、制動力、パッドの摩耗性等で耐久レースでも
使われたんでしょうね。ソウトウなるエキスが投入された逸品だと思っています。
注意:レーサーのキャリパーはダストシールが無い為、マシン(キャリパー)を洗浄する時に”石油系”の洗浄スプレー
を使用すると、内部の角リングに付着し膨潤させてしまって、ピストンが戻らず引きずりを起こして
しまう事が有ります、キャリパーの洗浄は台所洗剤で洗浄し水洗いが宜しいようです。
ブレーキフルードはアルコール系(非石油系)です、洗浄スプレーを使いたい方は成分をよく確認しましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます