南十字星☆

この道48年のフラメンコギタリスト青木敏郎のひとりごと

コンサートのおもいで

2013-11-15 01:30:05 | ・ボクの日記。
2013年11月10日 会場の最前列中央席で撮影されたYOSSYさんに提供して戴きました。
特色は各演奏者の方に私のつたないアレンジを提供させていただきました
◆Scene1;デュエット マンドリン・牧野麗子

クレイマーvsクレイマーを故東矢邦彦氏に、 ♪グスタボモンテサーノのカノンを私の孫娘の姫に etc

◆Scene2;メイプルハーモニー マンドリン・牧野麗子・マンドリン・住田貴子

ダニーボーイ をマンドリン・住田さんに etc

◆Scene3;メイプルハーモニー+

秋桜をマンドリン・牧野さんに etc 

◆Scene4;ソロ/すべては星のまたたき

シェルブールの雨傘をマンドリン・石河氏に
カッチーニのアヴェ・マリアをマンドラ・門田氏に贈りました。いずれも名演をありがとうございました。

◆Scene5
南十字星 急遽ラストナンバーに選びました。8年前にこのステージでともにこの曲を生んだ当時のロス・コンドルスの青年 故藤田真吾さんに捧げました。
またこの哀愁のマンドリンコンサート明星の夜明けのすべてを恩人・故池内義直様に捧げました。
すべてを承知の上参加していただいた演奏者の方々、ご遺族のみなさま、純粋に音楽を楽しんでいただくためにわざわざ会場に足を運んでいただいたみなさま、本当にありがとうございました。本日すべての残務を終えることができました、ここにお礼を申し上げます。

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お客様は神様です

2013-11-15 00:29:51 | ・ボクの日記。
◆背景
むかしこう言った歌手がいた。今になって解ったが、これは死ぬ気になってみないと理解できない言葉だ。
今回、私は十分な準備をした。けれど長年見向かなかったジャンルの方々に協力を仰いだ。元からの世界に追われる人も、何の不自由のない人もいただろう。最後には解っていただいたと思う。写真を見ればわかる。板の上では誰も助けてはくれない。幸か不幸か、私は流れている音を譜面にする。楽譜で構成はしない。使い古したものを使うこともない。だから練習するか実力を備えないと私の音楽は弾けない。ただ一気の長丁場、メンバーのガス抜きはした。

◆有料とは
有料コンサートでした。強い意図をこめて。私にとっては27年前の料金を戴きました。失敗はもちろん許されません。会場と開演時間を発表してから半年間、絶対に死んではいけません、病気も怪我も事故も事件も。それがアーチストの務めであり責任です。

◆私が病気
1週間前にやっとメンバーの顔が揃いました。やっと全曲が繋がりました。特訓のあと全体練習までに蛍光灯がぐるりと回り続け立てなくなって便器にしがみつきました。初めて救急車に乗りました。点滴を持って帰り練習は気力で乗り越えて3日3晩眠り続けました。

◆神様
雨が降った当日は、恩人のご遺族を迎えて成行きを天に任せました。おかげさまで隅々まで生で弦が響き渡りました。そんな中に最前列に見知らぬ方々がおられました。ジャンルの違う音楽家のかたでした。当ブログに予期せぬコメントをいただき、しかも今回は予算の都合で手配しなかった写真を最前列で撮って頂いていました。ありがとうございます。写真をお届け下さいました。

◆これから
私はもう演奏家の道はこれまでと思っています。会場にクラシックギターの大家となった青木氏もフラメンコギターの新進廣川氏も駆けつけてくれました。
いっしょに歩んだ日々が懐かしい、ありがとう。
会場からはギターを弾き続ける私を見て「活き活きとしている」と言って下さる方もいました。
ギターこの道50周年まであと1年あまり、死にません。あとはフラメンコギターなどをどこかで爪弾いて生きてゆきます。