ラジオの某トーク番組で、書評家の方が“太宰治”の作品、推しを紹介していた。
書評家曰く「勢いのある時の短編小説が良いんですよ〜」と宣う。
太宰治の代表作言えば「人間失格」「斜陽」「ヴィヨンの妻」等あるかな・・・
イメージ的には、暗く重い内容の書籍が多い。
書評家が言うには「あの代表作の作品は晩年の作品のもので暗い・重い、というイメージですが、実は太宰治は、ユニークでサービス精神旺盛な人なんです!」と興奮気味に言う。
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太宰治(だざい おさむ)
1909年〈明治42年〉6月19日〜1948年〈昭和23年〉6月13日)
日本の小説家。
本名:津島 修治(つしま しゅうじ)。
左翼活動での挫折後、自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、第二次世界大戦前から戦後にかけて作品を次々に発表。
主な作品に『走れメロス』『津軽』『人間失格』がある。
没落した華族の女を主人公にした『斜陽』はベストセラーとなる。
戦後は、その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳、檀一雄らとともに新戯作派、無頼派と称されたが、典型的な自己破滅型の私小説作家であった。

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そのトーク番組で結局“推し”の作品は「畜犬談」だった。
『畜犬談』(ちくけんたん)
太宰治の短編小説、あるいは随筆
〔ストーリー概要〕
甲府の仮住まいに住む「私」は、いつか必ず犬に噛まれると確信しているほどに犬を嫌っていた。強い論調で犬の恐ろしさ・厭らしさを説く「私」であったが、いつしか一匹の汚らしい野良犬に付きまとわれることになる。
〔作品の経緯〕
表題には「伊馬鵜平君に与へる」と添えられている。作中の「犬に噛まれて三七、21日間通院した」という友人とは太宰の親友であった伊馬鵜平(伊馬春部)の事、あるいは伊馬をモデルにしたと思われる。
また、作中の「私」は甲府に住む妻帯の小説家であるため太宰本人だと考えて間違いなさそうであるが、この小説の内容がすべて事実なのか、事実を基にしたフィクションなのか、あるいはまったくの創作であるのかは判らない。
作品集『皮膚と心』に収録されたのち、『風の便り』(利根書房、1942年4月16日)と『玩具』(あづみ書房、1946年8月10日)に再録された。
関連項目
ー 皮膚と心(短編集) ー
1940年(昭和15年)4月20日、竹村書房より刊行された。
1992年(平成4年)6月19日、日本近代文学館より「名著初版本複刻太宰治文学館」シリーズの一冊として当時の体裁どおりに復刊された。
2014年(平成26年)11月7日、本書の電子書籍版がITmediaより発売された。
内容
タイトル
1 俗天使 『新潮』1940年1月号
2 葉桜と魔笛 『若草』1939年6月号
3 美少女 『月刊文章』1939年10月号
4 畜犬談 『文学者』1939年10月号
5 兄たち 『婦人画報』1940年1月号
6 おしゃれ童子 『婦人画報』1939年11月号
7 八十八夜 『新潮』1939年8月号
8 ア、秋 『若草』1939年10月号
9 女人訓戒 『作品倶楽部』1940年1月号
10 座興に非ず 『文学者』1939年9月号
11 デカダン抗議 『文藝世紀』1939年10
月号
12 皮膚と心 『文學界』1939年11月号
13 鷗 『知性』1940年1月号
14 老ハイデルベルヒ 『婦人画報』1940年3月号
〔ウィキペディアより引用〕