■NintendoーSwitch
任天堂株式会社(にんてんどう)
(英: Nintendo Co., Ltd.)
主に玩具やコンピュータゲームの開発・製造・販売を行う日本の企業。
京都府京都市南区に本社を置く。
TOPIX Core30およびJPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。
《概要》
1889年に創業した老舗企業で娯楽に関するさまざまな事業を展開している。
創業以来、多くの種類の玩具を製作しており、特に花札やトランプは創業初期から現在に至るまで製造、販売を続けている。
1970年代後期に家庭用と業務用のコンピュータゲーム機の開発を開始した。
1983年発売の据え置き型ゲーム機「ファミリーコンピュータ」のゲームソフトとして1985年に発売した『スーパーマリオブラザーズ』が世界的にヒットしたことでゲーム機やゲームソフトを開発する会社として広く認知されるようになった。
『スーパーマリオブラザーズ』の主人公「マリオ」など、任天堂のゲームソフトに登場するキャラクターは世界的に認知されているものが多く、2010年代からはキャラクターIPのゲーム外での活用を進めている。
《沿革》
▼山内房治郎社長時代
(1889年〜1929年)
※当時は会社の形態ではないが便宜上「社長」と表記している。
・1889年9月23日
山内房治郎が京都府京都市下京区で任天堂骨牌(山内房治郎商店)を創業。
花札の製造を始める。
・1902年 日本で初めてとなるトランプの製造を開始。
▼山内積良社長時代
(1929年〜1949年)
・1929年 任天堂骨牌(山内房治郎商店)2代目店主に山内積良が就任。
・1930年 本社となる鉄筋コンクリート4階建てのビルが完成。
・1947年11月 京都市東山区今熊野東瓦町に株式会社丸福を設立。
▼山内溥社長時代
(1949年〜2002年)
・1949年9月 代表取締役社長に山内溥が就任。
丸福かるた販売株式会社に商号変更。
・1950年3月 任天堂かるた株式会社に商号変更。
合名会社山内任天堂(現・株式会社山内)よりかるた製造業務を継承。
・1951年7月 任天堂骨牌株式会社に商号変更。
・1952年10月 京都府京都市東山区福稲上高松町に工場(現・京都リサーチセンター)を設置。
・1953年 日本初となるプラスチックトランプの製造に成功。
・1959年9月 工場のある京都市東山区福稲上高松町に本社を移転。
・1962年1月 大阪証券取引所市場第二部、京都証券取引所に株式上場(現在は市場統合)。
・1963年10月 任天堂株式会社に商号変更。
・1971年 簡易複写機「コピラス」を発売。
10万台以上を出荷するヒット商品になる。
・1973年 業務用レジャーシステム「レーザークレー射撃システム」を開発。
・1975年 - 業務用メダルゲーム機
「EVRレース」を開発。
・1976年4月23日 任天堂レジャーシステムがアミューズメント業界の団体である、全日本遊園協会へ加入。
・1977年7月1日 三菱電機と共同開発した据置型ビデオゲーム機「カラーテレビゲーム15」と「カラーテレビゲーム6」を発売。
・1978年 業務用ビデオゲーム機の販売を開始。
・1980年 4月 アメリカのニューヨーク州に現地法人「Nintendo of America Inc.」を設立。
4月28日 携帯型ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」を発売。
その後、8年間で約70機種を展開して4,800万台以上を販売する。
・1981年7月9日 アーケードゲーム版『ドンキーコング』の稼動を開始。
この中でのちに任天堂を代表するキャラクターとなる「マリオ」が初めて登場している。
・1982年 2月 アメリカのワシントン州に現地法人「Nintendo of America Inc.」を設立。既存のニューヨーク州法人を吸収合併。
業績が前年の約3倍に拡大して8月連結決算の売上高は661億4,100万円、営業利益は227億200万円の黒字になる。
・1983年 7月 東京証券取引所市場第一部に株式上場[。
7月15日 据え置き型ゲーム機「ファミリーコンピュータ」を発売。
・1985年 8月14日 アーケードゲーム機のリースおよび直営店の閉鎖を発表、
業務用からの撤退は否定。
9月13日 ファミリーコンピュータ用ゲームソフト『スーパーマリオブラザーズ』を発売。
のちに世界でもっとも売り上げたゲームソフトとしてギネス世界記録に認定された。
・1989年 2月28日 アミューズメント業界の団体である、日本アミューズメントマシン工業協会から脱退。
アーケード業界から既に撤退していることを受けたもの。
4月21日 携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」を発売。
・1996年 6月21日 任天堂公式サイトを開設。
6月23日 - 据え置き型ゲーム機「NINTENDO64」を発売。
・1997年 任天堂製品の流通問屋親睦団体「初心会」が日本の流通環境の変化にともない解散。
・2000年11月 京都府京都市南区に本社を移転。
・2001年 3月21日 携帯型ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」を発売。
9月14日 据え置き型ゲーム機「ニ
ンテンドーゲームキューブ」を発売。
▼岩田聡社長時代
(2002年〜2015年)
・2002年5月31日 代表取締役社長に岩田聡が就任。
代表取締役増員による集団指導体制を開始。
・2004年 8月 前代表取締役社長の山内溥が個人で出資していたシアトル・マリナーズの持分すべてが、Nintendo of America Inc.へ移転されてNOAが球団の筆頭オーナーとなる。
11月21日 携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」を発売。
世界で1億5,000万台あまりを売り上げ、最も普及した携帯型ゲーム機となった。
・2006年 7月 韓国に現地法人「韓国任天堂株式会社」を設立。
11月19日 アメリカで据置型ゲーム機「Wii」を発売(日本では12月2日に発売)。
同日発売のWii専用ゲームソフト『Wii Sports』は本体同梱版を含めると世界でもっとも売れたゲームソフトとなった。
・2009年 5月7日 3月期決算で売上高1兆8,386億2,200万円、営業利益5,552億6,300万円の過去最高益を記録したことを発表。
10月 世界のグローバル企業2,500社を対象とした調査で、2009年の「グローバルチャンピオン」に任天堂が選出。
・2011年2月26日 裸眼3D液晶ディスプレイを搭載した携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」を発売。
・2012年 2月 「ニンテンドー3DS」が日本における販売台数が500万台を突破。
ゲームプラットフォームとしては史上最速の記録になった。
「ニンテンドー3DS」の価格値下げによる逆ザヤ状態や円高などの影響により、3月期の決算で377億円の営業赤字を計上。
11月18日 アメリカで据え置き型ゲーム機「Wii U」を発売(日本では12月8日に発売)。
・2014年 1月30日 QOL事業への参入を発表。
7月から12月までの半年間で「ニンテンドー3DS」用ソフトのダブルミリオン達成ソフトが5本生まれる。
これは日本のゲーム市場において初めての記録となる。
・2015年 3月17日 ディー・エヌ・エーと業務、資本提携してスマートデバイス向けのゲームソフトを開発することを発表。
また、新型家庭用ゲーム機「NX(コードネーム。のちの「Nintendo Switch」)」を開発中であることを発表。
5月8日 3月期決算で4期ぶりに営業黒字回復。
▼君島達己社長時代
(2015年〜2018年)
・2015年9月15日 代表取締役社長に君島達己が就任。
組織再編により、統合開発本部とシステム開発本部を統合して技術開発本部を、情報開発本部と企画開発本部を統合して企画制作本部を設立し、ビジネス開発本部を新設。
・2016年 6月29日 組織再編により、監査等委員会設置会社に移行して執行役員制度を導入。外国人役員としてレジナルド・フィサメィが執行役員に就任。
7月6日 海外でポケモン(開発、配信、運営はNiantic, Inc.)からゲームアプリ『Pokémon GO』をリリース。
その爆発的な人気から以降約半月にわたり任天堂の株価が高騰する。
7月22日 ポケモンが任天堂の持分法適用関連会社であることを発表して以降は株価が落ち着いた。
8月22日 Nintendo of America Inc.が保有しているシアトルマリナーズ運営会社の持分の一部を売却。
8月25日 2017年4月3日付でジェスネットを子会社化と同時にジェスネットがアジオカより、ビデオゲーム卸売事業を譲受することを取締役会において決議。
10月20日 - 据え置き型ゲーム機「Nintendo Switch」の情報を公開。
11月29日 - ユニバーサル・パークス&リゾーツが運営しているユニバーサル・スタジオ・ジャパン、ユニバーサル・オーランド・リゾート、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで任天堂のテーマパークを展開することを発表。
12月15日 iOS向けゲームアプリ『SUPER MARIO RUN』を150の国と地域のApp Storeで配信開始。開始4日間のダウンロード数が4,000万を超え、App Storeにおける最速記録になった。
・2017年 3月3日 日本、アメリカ、ヨーロッパなどで携帯型ゲーム機としても利用できる据え置き型ゲーム機「Nintendo Switch」を発売[。
4月3日 - ジェスネットを子会社化し、任天堂販売株式会社に商号変更。
・2018年 2月1日 ユニバーサル・スタジオとの共同出資により、ユニバーサルの傘下であるイルミネーション・エンターテインメントと共同でスーパーマリオのアニメーション映画の製作を開始したことを発表。
4月・3月期決算で7年ぶりに売上高1兆円超を計上。
4月27日 株式会社サイバーエージェントの傘下である株式会社Cygamesの発行済み株式数の約5%を取得し、スマートデバイス向けゲーム事業での業務提携を行うことを発表。
古川俊太郎社長時代
(2018年〜)
・2018年 6月28日 代表取締役社長を務めていた君島の退任により、代表取締役社長に古川俊太郎が就任。
・2019年 4月16日 Nintendo of America Inc.代表取締役社長および任天堂執行役員を務めていたフィサメィの退任により、Nintendo of America Inc.代表取締役社長および任天堂執行役員にダグ・バウザー(英語版)が就任。
11月22日 渋谷PARCO(東京都渋谷区)に日本初のオフィシャルショップ「Nintendo TOKYO」がオープン。
・2020年 1月30日 取締役会の諮問機関として「指名等諮問委員会」の設置を取締役会で決議。
10月16日 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに「マリオ・カフェ&ストア」がオープン。
・2021年 3月1日 Next Level Gamesを子会社化。
3月18日 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに「スーパー・ニンテンドー・ワールド」がオープン[70]。 6月2日 - 宇治小倉工場を改修し資料館施設にすることを発表。
・2022年 2月24日 2022年4月1日付でSRDを子会社化することを発表。
4月12日 京都市が2021年12月8日に公募型プロポーザルにより募集していた市有地の有効活用事業者に選定され取得。2027年12月に本社第2開発棟(仮称)として竣工予定。
7月14日 2022年10月3日付で、独立系のCGプロダクション会社ダイナモピクチャーズを子会社化し、商号を「ニンテンドーピクチャーズ子会社化し、商号を「ニンテンドーピクチャーズ株式会社」に変更する予定であることを発表。
11月11日 二店目のオフィシャルショップとなる「Nintendo OSAKA」を大丸梅田店13Fにオープン。
・2023年 4月3日 DeNAとの合弁子会社としてニンテンドーシステムズを設立。
7月 欧州子会社のNintendo of Europe GmbHにNintendo France S.A.R.LとNintendo Benelux B.V.を吸収合併する予定。
10月17日 三店目となるオフィシャルショップ「Nintendo KYOTO」を京都髙島屋S.C.の新しい専門ゾーン「T8(ティーエイト)」の開業に合わせてオープン予定。
・2024年 1月 Nintendo of Europe GmbHの社名をNintendo of Europe AGに変更予定。
3月 任天堂資料館(仮称)が完成予定。
8月 Nintendo of Europe AGにNintendo Ibérica, S.A.を吸収合併する他、Nintendo of Europe AGの商号を Nintendo of Europe SE に変更予定。
●任天堂 企業理念
『独創性』『柔軟性』『チャレンジ』
〔ウィキペディアより引用〕