五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

舟だまりの思い出

2006年01月06日 | 雑記
こんにちは。
今日から仕事始めです。
去年よりももっと頑張らなければいけない、と思っています。

話は変わって・・・
三十路が中学生だった頃まで、近所に「ふなだまり」がいくつもありました。
三十路が住んでいる一帯は、昭和40年頃、東京湾を埋め立てた土地です。

当時はまだ漁業が盛ん(埋め立てとともに衰退しました)でした。
漁師さんが舟を係留していたのが、舟だまりです。
周囲を埋め立てられ、そこだけ昔のままの東京湾が残されました。
外の東京湾とは、細い水路でつながっています。

三十路が小学生の頃は、よく舟だまりで遊んだものです。
ただ学校では、危険ということで立ち入ってはいけないとされていました。
舟だまりで遊んでいると、怖い教頭先生が見まわりにきて


制裁のパンチ



を喰らわせられる、というまことしやかな噂が流れていました。
実際、舟だまりにはまって水死した子供も、過去にはいたそうです。

三十路が小学生の頃にはもう、漁業は行われておらず、木製の舟が放置され、全体にヘドロがたまって悪臭を放っていました。
なんでそんなところで遊んでいたのか・・・。潮の満ち干が珍しかったのと、危険な場所で遊ぶのが楽しかった・・・というところでしょうか。
街中に、昔の東京湾がポッカリと残されている・・・ロマンのある話ではないでしょうか。

いくつかあった舟だまりも、年までにはほとんど埋め立てられ、現在残っているのは写真の場所だけです。
立ち入り禁止なので、よくは見えませんが、昔よりも水がきれいになったような気がします。水鳥も集まってきています。
春になると、イワシの群れが泳いでいるのが見えます。

小学生の頃はよく、カニを捕まえたり、ハゼを捕ったりしたものですが。

写真のように、夕暮れに舟だまりに来ると、なんとも言えない懐かしさと寂しさを感じるのです。